NEDOは、技術の確立や事業化・社会実装までに長期の研究開発と大規模な資金を要し、リスクは高いものの国や世界全体で対処すべき経済社会課題の解決にも資すると考えられる革新的な技術の研究開発に取り組んでいる「ディープテック・スタートアップ」を対象とした、表題の助成事業の公募を行います。VC等との協調やステージゲート審査の活用を制度上盛り込み、長期的視野でもって、実用化研究開発や量産化実証、海外技術実証などへの支援を行います。
なお、本事業は、助成率や助成金の額が異なる3つのフェーズ(以下〔1〕~〔3〕)から構成されます。どのフェーズからの応募も受け付ける他、ステージゲート審査を経て次のフェーズに移行することも可能とします。応募時には、自社の状況に最も合致しているフェーズを選択し、ご応募ください。
〔1〕STSフェーズ(実用化研究開発(前期))
要素技術の研究開発や試作品の開発等に加え、事業化に向けた技術開発の方向性を決めるための事業化可能性調査の実施等を支援する。
- 助成金の額:3億円以内または5億円以内(※)/事業期間
- 事業期間:1.5~2年程度(ただし同一フェーズ内で最長4年)
- 助成率:2/3以下
※事業計画において、事業会社との間で一定の連携構想を有しているものや、海外技術実証事業を含むものについては、上限額を引き上げます。
〔2〕PCAフェーズ(実用化研究開発(後期))
試作品の開発や初期の生産技術開発等に加え、主要市場獲得に向けた事業化可能性調査の実施等を支援する。
- 助成金の額:5億円以内または10億円以内(※)/事業期間
- 事業期間:1.5~2年程度(ただし同一フェーズ内で最長4年)
- 助成率:2/3以下
※事業計画において、事業会社との間で一定の連携構想を有しているものや、海外技術実証事業を含むものについては、上限額を引き上げます。
〔3〕DMPフェーズ(量産化実証)
量産技術の確立・実証に係る研究開発やそのために必要な生産設備・検査設備等の設計・製作・購入・導入・運用等を通じ、商用化に至るために必要な量産化実証の実施を支援する。
- 助成金の額:25億円以内(※1)/事業期間
- 事業期間:1.5~2年程度(ただし同一フェーズ内で最長4年)
- 助成率:2/3以下(※2)
※1:事業会社との連携(共同研究、調達、販路開拓等)に係る書面(MOU等の文書)の提出が必要となります。
※2:リスクの高い研究開発段階から脱していると考えられる場合(成果普及を主として実施する場合、商用化が見込まれている場合等)は、補助率の限度を1/2とします。
ただし、ステージゲート審査を経てフェーズを移行する場合でも、当該事業全体で、1件当たりの助成金額の上限を30億円、事業期間の上限を6年とします。