本調査では、2040年頃に社会実装が見込まれる、多感覚リアリティの生成・認識技術及び感性、質感等を中核とする技術領域について俯瞰的な調査を実施し、革新性・将来性・優位性・民間のみでの実施困難性・経済安全保障上の重要性(5観点)からの分析や、MFTロジックモデル※1に基づく構造化を通じて、今後、フロンティア領域※2として優先的に取り組むべき具体的な技術領域を特定することを目的とする。
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1.1 事業の概要、現状、方向性、目標と成果
1.1.1 事業の概要
革新的がん医療実用化研究事業は、基礎領域の研究成果を確実に医療現場に届けるため、 非臨床領
域の後半から臨床領域を中心として、予防・早期発見、診断・治療等、がん医療の実用化を目指した研究を
推進します。
1.1.2 事業の現状
がんは我が国の死亡原因の第 1 位であり、国民の生命及び健康にとって重大な問題になっています。
がん研究については、昭和 59 年にがん対策関係閣僚会議により「対がん 10 カ年総合戦略」が策定さ
れ、以来、10 年ごとに 10 か年戦略を改訂し、がんの病態解明から臨床への応用に至るまで研究の推進
に取り組んできました。平成 18 年 6 月には「がん対策基本法」(平成 28 年 12 月に一部改正)が成立し、
その基本理念として「がんの克服を目指し、がんに関する専門的、学際的又は総合的な研究を推進すると
ともに、がんの予防、診断、治療等に係る技術の向上その他の研究等の成果を普及し、活用し、及び発展
させること」が求められています。このがん対策基本法に基づき、令和5年3月に「第4期がん対策推進基
本計画」※が策定されました。「第4期がん対策推進基本計画」では「誰一人取り残さないがん対策を推進
し、全ての国民とがんの克服を目指す。」を全体目標として掲げ、また、全体目標の下に、「がん予防」、「が
ん医療」及び「がんとの共生」の分野別目標を定め、これらの達成に向けて、更なるがん研究の推進に取り
組んでいるところです。
※ 第4期がん対策推進基本計画
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000183313.html
本事業は、希少疾病用医薬品の製造販売承認取得を目指す企業等におけるヒト初回投与試験実施前及びヒト初回投与試験以降の開発を推進するため、その環境整備の一環として、開発費用の一部を補助します。
本調査は、不正機能排除技術を中核として、サプライチェーンセキュリティおよびハードウェア信頼性確保に関する市場・技術動向を整理することを目的としています。
近年、サプライチェーンの複雑化に伴い、不正機能混入や偽造部品などのリスクが顕在化しており、これらを統合的に把握する必要があります。
あわせて、個体ID管理および人工物メトリクスなどの関連技術についても分析し、有望用途や市場参入における課題を整理することで、不正機能排除技術の社会実装に向けた方向性を提示します。
さらに、本調査では、今後重要性が増すと考えられる技術分野および市場領域の探索も行います。
2025年度にNEDOで実施した「デジタルライフライン整備事業」の「インフラ管理DX」テーマの研究開発成果である地下埋設物データ整備手法に関して、今後の活用拡大に効果的な人材育成講座のあり方について、実際の講座開催を通じて調査を実施致します。
本調査では、昨年度までの調査により把握したNEDOのプロジェクト成果由来の製品・プロセス・サービスを対象に、経済効果(売上実績など)、社会的便益(CO2削減効果など)、波及効果等の各種指標について、市場調査や企業ヒアリングで得られる情報を基に更新・再試算を実施し、最新年度の情勢を反映した数値の算定を行います。
宇宙通信分野は、宇宙活動の中でも特に市場規模が大きく、今後の成長が期待される分野です。中でも商用通信・個人向け通信は2035年まで年平均16%・12%という非常に高い成長率が見込まれています。
衛星通信サービスの提供には、地上との安定した通信を支える衛星搭載アンテナが不可欠であり、その性能は、通信サービスの範囲と品質に直結し、衛星通信サービスの国際競争力を左右します。特に、スマートフォンとのダイレクト通信の商用化等により対向の地上端末が小型化していることに鑑みれば、高出力・高精度を担保した衛星搭載アンテナの開発等が進展することで、スマートフォンとのダイレクト通信の高速・大容量化はもちろん、衛星IoT端末を活用した衛星通信の社会実装等、新たな様態の衛星通信サービスの創出にもつながると想定されます。このため、国内外の衛星通信オペレータからは、衛星搭載アンテナについて高出力・高精度化、軽量化・搭載性の向上等の高度化に向けたニーズが高まっています。
これらを踏まえ、本テーマでは国内外の衛星通信オペレータのニーズに対応し、次世代の衛星通信(例:高速・大容量な衛星ダイレクト通信)を実現するための革新的な衛星搭載用アンテナ技術の開発・実証を支援します。これにより、高度化された衛星搭載用通信アンテナやその部品・コンポーネント(以下「衛星搭載アンテナ等」という)を我が国事業者がいち早く市場に投入し、国際競争力ある宇宙関連産業の創出を目指します。
2030年の国際宇宙ステーション(ISS)運用終了後(ポストISS)、これまで政府で所有・運用されてきた地球低軌道(Low Earth Orbit, LEO)拠点は民間主体の運用への移行が計画されており、今後は民間主導での地球低軌道利用の進展が見込まれています。宇宙ステーション内を利用した技術実証・研究開発市場は、2040年には現在の約3.5倍の3500億円規模になるとの試算もある中、我が国においても様々な主体が地球低軌道利用に参画し、経済圏を構築しながら宇宙空間から地上に裨益するバリューチェーンを形成していくことが重要です。
裾野拡大のためには、地球低軌道利用を自社事業化するまでに必要な実証回数や資金面のハードルの高さが課題となっています。これを解決するため、例えば、軌道上システムに対して模擬度の高い環境を物理的及びソフトウェア上で再現し、構想段階で検証サイクルを回して事業成立性を事前に確認できる環境を構築することや、宇宙実験に向けた研究・装置開発を支援することが重要です。
そこで本テーマでは、(A)宇宙実験に向けた研究・装置開発による宇宙実証の加速、(B)低軌道実験シミュレーション等の利用促進のための技術開発を一体的に推進していきます。(A)において非宇宙含めた産業界のビジネス技術実証を支援し、これをさらに加速させるために(B)を構築し、地球低軌道経済圏の構築を目指すものとします。
近年、月面探査や輸送等の月面ミッションが世界的に活発化しており、月・地球間通信を支えるインフラの重要性が急速に高まっています。我が国においても、宇宙戦略基金による支援もあり、今後数年の間に、LUPEXミッション(2028年~)、水資源探査ミッション(2028年~)、小型ランダ(2028年、2029年~)、月通信測位衛星(2029年~)、月面科学ミッション(2029年~)、HTV-XG(2031年~)、有人与圧ローバ(2031年~)、中型月着陸実証ミッション(2035年~)をはじめ、民間企業によるミッションも含め、数多くの月関連ミッションが予定されています。
こうした月面活動において、まず必要とされるのが電力と通信であり、月・地球間の通信へのニーズは高まっています。特に今後、月面活動では探査機や着陸船が収集する膨大なデータを地球に送信する必要性が高まることが見込まれます。一方で、月・地球間の通信を担う地球局のインフラについては、大容量の通信需要に対応可能な設備が極めて限られており、既存の設備は月・火星探査等のミッションで利用され通信帯域がひっ迫しているなど、質・量ともに著しく不足しています。そのため、先述のとおり月ミッションが数年後に多く予定されている現状において、我が国が自在に活用できる月・地球間通信インフラの確保は急務です。
また、NASAにおいては、2024年12月末までに、月面活動のため、月・地球間通信、LNSS(月測位システム)を含む計7,000億円の民間通信サービスの調達を実施しています。月・地球間での常時通信のためには、地球局が世界全体で3局は必要であるところ、NASAが月・地球間通信に求める通信仕様(LEGS仕様)を満たす地球局について、アジア圏での整備計画は現時点では確認できていません。世界の月関連市場は2040年までに累計約1,700億ドル(約27.3兆円)に達すると見込まれており、グローバルな月通信市場獲得に向けた機運は更に高まることが見込まれます。
こうした状況の下、宇宙戦略基金を活用して令和6年度より実施された「月-地球間通信システム開発・実証(FS)」において、月・地球間における大容量かつ高精度捕捉・追尾等が可能なアンテナを備えた地球局の技術的成立性や今後予定されるミッション等への適合性等が確認されました。
これらを踏まえ、本研究開発では、我が国として月・地球間の通信インフラを構築することで、月面活動の円滑化、月・地球間における通信の自律性の確保及び国際的な月通信市場の獲得を図ります。具体的には、月と地球間において月探査等の月面ミッションに必要な大容量通信を可能とする地球局及び当該地球局を活用した月・地球間通信システムの開発・実証に対して補助を行います。
脱炭素社会の実現や新産業の創出に向けた取り組みが進められる中、マテリアルは様々な産業課題・社会課題を解決に導く分野横断的な基盤技術であるとともに、幅広い分野に飛躍的な技術の進展をもたらし、イノベーションを先導する重要な要素である。
マテリアル開発に競争力を有する我が国がその強さを維持・強化する一つの方向性として、キーとなるマテリアルの技術開発を他国に先駆けて進めることにより、マテリアル起点のイノベーションを誘起することが考えられる。
現在、AIの普及や半導体の高性能化、データセンターの増加等による発熱増大、都市化の進展、エアコンの普及、宇宙分野への展開などにより冷却市場とそのエネルギー消費は成長・増加が見込まれている。また量子技術(量子コンピュータ等)の進展の観点から冷却技術の革新が望まれている。冷却技術の革新・効率向上は重要な社会課題と認識されている。
そこで本調査では、「次世代冷却に係るマテリアル・デバイス」について、国内外を対象に技術開発動向や産業動向、新産業創出の可能性を調査・整理し、我が国が取り組むべき技術開発および社会実装の方策について検討する。





