高知県はかつて「民俗芸能の宝庫」とよばれていましたが、県が実施した調査で、現在行われている芸能は500余りにとどまり、過疎化、少子高齢化の影響で400近い芸能が中断または廃絶し、地域の民俗芸能が衰退しつつある現状がわかりました。さらに、近年の新型コロナウィルス感染拡大予防対策で一時中断したまま再開されていない芸能も確認されています。
各地域で継承されてきた土佐の伝統芸能はかけがえのない県民の財産であり、次世代に向けて継承の輪を広げていくことが求められています。
本県では、文化財の指定の有無を問わず、無形民俗文化財及び地域の伝統的なお祭り行事の振興に関する活動、地域の伝統的な祭り行事・民俗芸能の映像を記録し、デジタルアーカイブ化して公開する活動への補助金制度を設けています。
行事で使用する衣装の新調や用具の修理、デジタルアーカイブ化など保存伝承活動でお困りごとがありましたら、未指定のものも補助の対象となりますので、お住まいの市町村の文化財担当までぜひお問い合わせください。