全国:物理AI等による宇宙システムの革新技術
上限金額・助成額200000万円
経費補助率
100%
近年の情報科学技術の目覚ましい発展に伴い、宇宙分野においても様々なデジタルモデル(シミュレート・エミュレート技術)が開発され、製造・運用・ソリューションに至る各プロセスに大きなインパクトを与えています。こうした中、地上では既に、物流の最適化、自動運転やドローン制御等、物理的環境下での高度な判断と操作に人工知能(AI)が活用されています。地上で培われたAI技術を宇宙空間に応用することで、軌道上サービスミッションの安全性と効率性を飛躍的に向上することが可能となります。
特に、現実世界の物理的な法則を理解した上で、運動や操作等の行動・判断を実行する物理AIをはじめとした先進的なAIの宇宙分野における実現は、宇宙機の航行や制御、軌道上での回避行動や近傍接近・ドッキング、ロボットアームの作業等の精緻な自動化等、あらゆる宇宙システムの運用に革新をもたらす可能性を秘めており、先行者優位性の高い宇宙分野において、実装に向けた取組を加速していくことが重要といえます。
そこで本テーマでは、今後宇宙分野へ到来するであろう各種AIの波を世界に先駆けて実装していくことを目指し、AIモデルとハードウェアの研究開発と実証、及び企業・大学等がAIを用いて広く実験・実証のできる共用の軌道上モジュールの開発を実施します。
【補助率詳細】
支援規模(支援件数)
支援総額:80 億円(打上げ・軌道上実証費用を含む)
(A)事業創出型 1件あたり 20~40 億円(間接経費を含む)を上限とし、1~4件程度を採択します。
(B)共用実験型 1件あたり 20~40 億円(間接経費を含む)を上限とし、0~1件程度を採択します。
補助率は、支援の類型 C では、大企業、中⼩企業・スタートアップ等によらず、1分の1とします。
【対象経費】
大企業,中堅企業,中小企業者,小規模企業者
技術開発テーマの目標
基本方針で定められている「革新的な衛星基盤技術の獲得により我が国の国際競争力を底上げする」こと等に向けて、以下を目標とする技術開発を推進します。
(A)事業創出型
物理 AI を含む先進的な AI を活用した軌道上サービス(デブリ除去、燃料補給、製造・組立、軌道間輸送等)への応用に向けた検討、研究開発、実証を行い、関連するタスクにも適用可能な AI システムを 2031 年までを目途に構築し、軌道上での実証を行います(TRL4相当以上の完了)。
先進的な AI を活用した軌道上サービスの応用例
⚫ 近傍運用・ドッキング
近傍運用やドッキングを行う際に AI が自律的に判断を実施することで、地上運用に関わる人的コストや燃料消費を抑制することを目指す。また、オフノミナルな事象にも迅速な対応が可能となることを目指す。
⚫ ロボットアーム
未知の事象への対応に備えて、ケースごとにプログラムを作成するのではなく、汎用性の高い柔軟な AI モデルを用意することにより、軌道上ロボットアームのサービスの拡大を目指す。
⚫ 設計・運用効率化
想定外の故障・不具合発生時にも、機能モデルに基づく AI の自律判断により、最適な不具合処置(処理時間最小・コスト最小)を可能とする。これにより、システムのダウンタイムを削減することを目指す。
(B)共用実験型
軌道上において多様なデータ取得ができる軌道上共用型実験モジュールを 2029 年までを目途に開発し、2031 年までを目途に軌道上での質の高いデータの収集を行います。
共用型実験モジュールは、大学や企業等のアイディアを自由に試し(TRL4相当以上の完了)、データ取得を行うことで個別の実証機を作る前段階の自らの研究や、事業に活かすサンドボックスとしての役割を担います。物体同士の接触による宇宙空間へのデブリの発生を防ぐように作られることを前提とし、密閉空間等の安全な環境下で、自律制御や AI 学習に必要なデータを取得できる構成とし、微小重力等の軌道上環
境における実証を可能とする実験施設の開発を目指します。モジュール内に具備される機能例として以下の通り。
⚫ デブリ等を模した試験用物体を、アーム機構により掴む・離す等の動作を繰り返し実行し、各種センサ(光学センサ・LiDAR センサ等)により作業データを蓄積し、機械学習等に活用可能な教師データセットを効率的に構築できる機能を備える。
2026/08/07
2026/10/01
提案要件
実施機関は、以下の1~7の全ての要件を満たすことが必要です。
なお、複数の機関が連携して提案する場合、全ての実施機関が以下の1~7の全ての要件を満たすことが必要です。
1 府省共通研究開発管理システム(e-Rad)の「機関の登録」、また「研究者の登録」がなされていること。
2 国内に研究開発拠点を有し、日本の法律に基づく法人格を有している民間企業、大学、国立研究開発法人等10であること。また、研究代表者及び研究分担者は日本の居住者であること。
※提案時点で特定の機関に所属していない、又は海外の機関に所属している研究者等であっても、採択された場合に日本国内の機関に所属して技術開発を実施する体制を整えることが可能であることを具体的に提案に明記した場合に限り、研究代表者又は研究分担者として提案することができます。ただし、補助金交付決定日までに提案に明記した体制を整えられない等、要件を備えていない場合、原則として、採択は取り消しとなります。
3 技術開発課題実施体制に必要となる組織、人員等(技術開発を実施する者のみならず、契約・会計などの資金管理業務を担う者や事務管理の業務を担う者なども含めて、滞りなく技術開発を実施できる体制)を有していること。
4 技術開発課題を円滑に遂行するために必要な経営基盤、資金及び設備等の十分な管理能力を有していること。5 複数の機関が連携して提案する場合は、各機関間の責任と役割が明確化されていること。
6 提案書類の提出期限の日から採択決定までの期間に、総務省、文部科学省、経済産業省及び JAXA から補助金交付等停止措置又は指名停止措置等の措置が講じられている者ではないこと。
7 次の各号のいずれにも該当しないこと
a. 実施機関の役員等(個人である場合はその者、法人である場合は役員又は支店若しくは営業所(常時契約を締結する事務所をいう。)の代表者、団体である場合は代表者、理事等、その他経営に実質的に関与している者をいう。)が、暴力団(暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律(平成3年法律第77号)第2条第2号に規定する暴力団をいう。以下同じ。)又は暴力団員(同法第2条第6号に規定する暴力団員をいう。以下同じ。)であるとき。
b. 役員等が、自己、自社若しくは第三者の不正の利益を図る目的、又は第三者に損害を加える目的をもって、暴力団又は暴力団員を利用するなどしているとき。
c. 役員等が、暴力団又は暴力団員に対して、資金等を供給し、又は便宜を供与するなど直接的あるいは積極的に暴力団の維持、運営に協力し、若しくは関与しているとき。
d. 役員等が、暴力団又は暴力団員であることを知りながらこれを不当に利用するなどしているとき。
e. 役員等が、暴力団又は暴力団員と社会的に非難されるべき関係を有しているとき。
公募開始 2026年8月7日
公募締切 2026年10月1日(正午)
一次審査(書面) 2026年10月中旬から11月中旬
二次審査(ヒアリング) 2026年11月下旬から12月下旬
審査結果 2027年1月頃
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 宇宙戦略基金事業部
公募担当
電子メールアドレス:SSF-contact@jaxa.jp
近年の情報科学技術の目覚ましい発展に伴い、宇宙分野においても様々なデジタルモデル(シミュレート・エミュレート技術)が開発され、製造・運用・ソリューションに至る各プロセスに大きなインパクトを与えています。こうした中、地上では既に、物流の最適化、自動運転やドローン制御等、物理的環境下での高度な判断と操作に人工知能(AI)が活用されています。地上で培われたAI技術を宇宙空間に応用することで、軌道上サービスミッションの安全性と効率性を飛躍的に向上することが可能となります。
特に、現実世界の物理的な法則を理解した上で、運動や操作等の行動・判断を実行する物理AIをはじめとした先進的なAIの宇宙分野における実現は、宇宙機の航行や制御、軌道上での回避行動や近傍接近・ドッキング、ロボットアームの作業等の精緻な自動化等、あらゆる宇宙システムの運用に革新をもたらす可能性を秘めており、先行者優位性の高い宇宙分野において、実装に向けた取組を加速していくことが重要といえます。
そこで本テーマでは、今後宇宙分野へ到来するであろう各種AIの波を世界に先駆けて実装していくことを目指し、AIモデルとハードウェアの研究開発と実証、及び企業・大学等がAIを用いて広く実験・実証のできる共用の軌道上モジュールの開発を実施します。
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