女性特有の疾病に関する研究
(1)女性の多様なライフスタイルを踏まえた、女性ホルモン等の影響による健康課題の予防や健康増進に資する研究開発
① 背景と目標
近年、女性の多様で柔軟な働き方の推進に伴い、就労等によってもたらされる心身の負荷が女性ホルモン(エストロゲンやエストロゲンと密接な関連を有するホルモン)等の動態に影響を及ぼし、女性特有の疾病の発症及びその後の進行に大きく関与している。就労・妊娠出産・育児・介護等の女性のライフステージごとの多様な因子を考慮した上で、女性ホルモン等が関わる健康課題の予防、診断及び治療に資する研究開発を推進する必要がある。 本研究開発では、コホートや医療データを用いた分析により、女性ホルモン、女性ホルモン製剤、食事・生活習慣、体格(やせ・肥満等)、妊娠出産歴等と女性のライフステージごとの健康課題との関連を明らかにし、女性ホルモン等が関わる健康課題の予防、診断及び治療や健康増進に資するエビデンスの創出を目的とする。
② 求められる成果
・女性ホルモン等に関わる健康課題の予防、診断及び治療や健康増進に資する新たなエビデンス創出
・エビデンスに基づく女性ホルモン等に関わる健康課題の予防、診断及び治療や健康増進に資するツール
の開発 等
③ 採択条件
・本研究開発課題は、人を対象とするコホートや医療データ等を用いた研究を対象としており、動物モデルや培養系の手法のみを用いた研究は対象外とする。
・データベースの維持のみを目的とした研究は認められない。
・各公募開発課題に共通の採択条件も参照とすること。
(2)女性特有の臓器・器官に関係する疾病の予防、診断及び治療に関する研究開発
① 背景と目標
子宮や卵巣などの女性特有の臓器・器官に関する疾患については、ライフステージ別にその発症リスクや重症度が異なり、生涯を通じた管理が必要不可欠である。近年の女性の就業率の上昇等により、晩産化・少産化に伴う月経回数の増加と女性特有の疾患の発症リスクにおける関連が明確化しており、ライフスタイルの変化に視点を置いた予防、治療法の開発を行う必要がある。本研究開発では、ゲノムデータやレジストリ等の医療データを活用し、子宮内膜症等の女性特有の臓器・器官に関係する疾病の予防及び治療に資するエビデンスの創出と新たな介入方法を開発することを目的とする。
② 求められる成果
・子宮内膜症等女性特有の臓器・器官に関係する疾病の予防、診断及び治療に資するエビデンス創出
・エビデンスに基づく予防的介入方法の開発 等
③ 採択条件
・がんに直接的に関連する研究は本課題の対象としない。
・本研究開発課題はゲノムデータやレジストリ等の医療データを活用する研究を対象としており、動物モデルや培養系の手法のみを用いた研究は対象外とする。
・各公募開発課題に共通の採択条件も参照とすること。
(3)若年女性に特有の疾病の予防・健康増進のための研究開発
① 背景と目標
若年女性におけるやせ・肥満や月経異常等の健康課題、飲酒・喫煙・運動・食事・睡眠等の生活習慣と不妊・後年の疾患との関連が明らかとなってきており、ライフステージを通じて女性がより良い生活を送るためには、若年期から疾病の予防・健康増進のための介入が必要である。 本研究開発では、ゲノムデータ、レジストリ等の医療データやセルフモニタリングデバイス等から収集されるライフログデータを活用し、若年女性に特有の疾病の予防・健康増進に資するエビデンスの創出と効果的な介入方法を開発することを目的とする。
② 求められる成果
・若年女性に特有の疾病の予防・健康増進に資するエビデンス創出
・エビデンスに基づく若年期の健康管理に関する効果的な介入方法の開発 等
③ 採択条件
・がんに直接的に関連する研究開発は本課題の対象外とする。
・本研究開発課題は、人を対象とする医療データ等を用いた研究を対象としており、動物モデルや培養系の手法のみを用いた研究は対象外とする。
・各公募開発課題に共通の採択条件も参照とすること。
男女共通課題のうち特に女性の健康に資する研究
(1)性差を考慮した健康課題の予防、健康増進に関する研究開発
① 背景と目標
循環器系疾患、運動器系疾患、自己免疫疾患等、男女共通の健康課題の中には、発症頻度、発症後の進行及び薬物療法等の治療奏功性等において性差を認め、男性より女性で特に問題となるものが複数存在する。それらの要因には遺伝学的な要因やホルモン等の生体内の環境変化等が考えられるが、そのメカニズムは不明な点が多く、全容解明はなされていない。 本研究開発では性差がみられる健康課題の発症頻度、進行及び治療奏功性等を性差の生ずるメカニズムに鑑みて明らかにし、女性に主眼を置いた健康課題の予防、健康増進に資するエビデンスの創出を目的とする。
② 求められる成果
・性差を考慮した健康課題の予防、健康増進に関するエビデンス創出
・エビデンスに基づく性差を考慮した健康課題の予防、健康増進に資する介入方法の開発 等
④ 採択条件
・男女共通課題のうち特に女性の健康に資する研究を提案すること。女性特有の臓器・器官に関する疾患に関する研究は対象外とする。
・がんに直接的に関連する研究開発は本課題の対象外とする。
・医薬品・医療機器・再生医療等製品の開発、ヒトゲノムデータ解析、医療情報分析を主とした研究開発は対象外とする。
・各公募開発課題に共通の採択条件も参照とすること。
関連する補助金