肝炎等克服実用化研究事業

上限金額・助成額12000万円
経費補助率 0%

【補助率詳細】
■101 肝炎ウイルスの生活環と病原性の機序解明に関する基礎的研究(B型肝炎を除く) 2,300万円
■102 肝炎からの肝がん機序解明による、革新的な診断法と治療法の開発研究(B型肝炎を除く) 2,300万円
■103 革新的な肝炎免疫治療に関する研究 2,300万円
■104 革新的技術を用いた抗線維化療法に関する研究 2,000万円
■105 C型肝炎SVR後の肝線維化、肝発がんを含む病態変化の解明と病態進行予防に関する研究 2,000万円
■106 C型肝炎関連疾患のDAA治療後のアウトカムに関する研究 2,000万円
■107 肝疾患領域における新たな知見の創出や新規技術の開発に関する研究(B型肝炎を除く) 1,000万円
■108 【若手育成枠】肝疾患領域における新たな知見の創出や新規技術の開発に関する研究 800万円
■201 B型肝炎ウイルスの生活環解明に関する革新的な基礎的研究と創薬基盤研究 8,000万円
■202 B肝炎ウイルスの生活環と病原性の機序解明に関する基礎的研究 4,000万円
■203 B型肝炎に関わる宿主防御機構の解明と創薬基盤研究 4,000万円
■204 B型肝炎ウイルス持続感染実験モデルを用いた病態解明及び新しい治療法の開発に資する研究 9,000万円
■205 B型肝炎関連疾患の個別化医療を目指す、革新的な診断法と治療法の開発研究 3,500万円
■206 革新的B型肝炎治療法の開発に資する研究 5,000万円
■207 実用化に向けたB型肝炎治療法の開発 1億2,000万円
■208 B型肝炎領域における新たな知見の創出や新規技術の開発に関する研究 1,500万円
≪引用元:公募要領p.4-5(2.1研究開発費の規模・研究開発期間・採択課題予定数等について)参照≫

【対象経費】
■直接経費
・物品費:研究用設備・備品・試作品、ソフトウェア(既製品)、書籍購入費、研究用試薬・材料・消耗品の購入費用
・旅費:研究開発参加者に係る旅費、外部専門家等の招聘対象者に係る旅費、臨床研究等における被験者及び介助者に係る旅費
・人件費:当該委託研究開発のために雇用する研究員等の人件費(研究開発代表者・研究開発分担者の人件費※2を含む。)
・謝金:講演依頼、指導・助言、被験者、通訳・翻訳、単純労働等の謝金等の経費
・その他:上記のほか、当該委託研究開発を遂行するための経費
 例) 研究成果発表費用(論文投稿料、論文別刷費用、ウェブサイト作成費用等)、会議費、運搬費、機器リース費用、機器修理費用、印刷費、外注費(試験・検査業務・動物飼育業務等で、外注して実施する役務に係る経費)、ライセンス料、研究開発代表者が所属研究機関において担っている業務のうち研究開発以外の業務の代行に係る経費(バイアウト経費)、不課税取引等に係る消費税相当額等
■間接経費
直接経費に対して一定比率(30%上限)で手当され、当該委託研究開発の実施に伴う研究機関の管理等に必要な経費として研究機関が使用する経費
≪引用元:公募要領p.50(Ⅱ-4.2.1 委託研究開発費の範囲 )参照≫


国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(AMED)
大企業,中堅企業,中小企業者,小規模企業者
■(101)肝炎ウイルスの生活環と病原性の機序解明に関する基礎的研究(B型肝炎を除く)
・課題キーワード:肝炎ウイルスの基礎研究
・目標:肝炎ウイルスの感染複製増殖過程については不明な点が多く、また肝炎ウイルス感染後の各病態発現及
び病態進行に関わる機序も明らかとなっていない。ウイルス性肝疾患の病態進行には様々な宿主因子、ウイルス
因子が複雑に関与しており、これらの機序の研究成果を活用し、発展させることは新たな創薬標的の同定に繋が
ると期待される。そこで、肝炎ウイルス培養系を用いた感染複製増殖過程の解明、病原性発現機構や薬剤感受
性の解析、新規感染動物モデルの開発等の基盤的研究通じて、革新的な医療技術の創出に資する知見の創
出及び新規治療法の創出を目標とする。
・求められる成果(いずれか1つ以上を達成する):動物実験系の確立、in vitro 感染モデルの確立、肝炎発
症機構の新たな知見、候補物質の同定/最適化、研究成果の企業導出、非臨床的POCの確認、非臨床安全
性試験の実施、学術論文発表、特許出願/取得 等

■(102)肝炎からの肝発がん機序解明による、革新的な診断法と治療法の開発研究(B型肝炎を除く)
・課題キーワード:肝炎から肝発がんの機序解明
・目標: C型肝炎やMASH等の慢性的な肝炎は、炎症、免疫、宿主因子などが複雑に相互作用し、肝がん等の
重篤な病態へと進行する。肝発がん・再発は多様で、未だ詳細な発症機序は解明されていない。新たな創薬標
的等の探索と開発が喫緊の課題となっている。そこで、慢性肝炎から多様な肝発がん・再発に至る発症機序の解
明、免疫複合療法応答性に関するバイオマーカーの同定、肝発がん・再発の層別化による個別化医療の提案、
新規治療法の開発のための創薬標的同定などを目標とする。
・求められる成果(いずれか1つ以上を達成する):肝炎からの病態悪化における機序解明と個別化医療に関す
る基盤研究と臨床研究による知見獲得。肝がん患者の生体材料を用いた病態解析、病態進展に寄与する微小
環境解析による発がん機序解明。動物モデルでの検証と非臨床POC獲得。さらに、慢性肝炎から多様な肝発が
ん・再発に至る機序の解明、免疫複合療法応答性有無に関する機序解明、新規治療法開発のための創薬標
的同定。学術論文発表、特許出願/取得等

■(103)革新的な肝炎免疫治療に関する研究
・課題キーワード:肝炎免疫医療
・目標:ウイルス性肝炎やMASH等の慢性肝炎や、より重篤な病態である肝硬変、肝がんでは、免疫応答システ
ムの変調が関与すると考えられている。そのため、慢性肝炎および病態悪化の免疫学的機序の解明や、それに基
づく革新的な治療法の開発が必要である。自然免疫、獲得免疫の仕組みを利用し、多様な創薬モダリティーの中
から最適な手法を選択し活用するなど、予防及び治療に資する革新的な基礎研究/臨床研究を進め、さらにその
安全性や有効性等を確認することを目標とする。
・求められる成果(いずれか1つ以上を達成する):ウイルス性肝炎・MASH及びそれに起因する肝硬変・肝発が
んの予防/治療につながる新たな知見、免疫応答を応用した新たな知見、抗体医薬、ワクチン療法、核酸医薬、
細胞免疫療法等の免疫応答を応用した新規治療法等の開発、非臨床での安全性や有効性の確認、治験又は
先進医療制度を活用した臨床試験等での安全性や有効性の確認、学術論文発表、特許出願/取得 等

■(104)革新的技術を用いた抗線維化療法に関する研究
・課題キーワード:肝線維化の制御
・目標:肝硬変や肝不全に対しては、線維化を改善させる根本的な治療はなく、特に、非代償性肝硬変の多くの
症例で対症療法が主体となっており、根本治療は肝移植しか無い。そこで移植医療に変わる新規治療法の開
発、抗線維化に着目した各種多能性細胞や遺伝子編集技術等の技術を活用し、肝線維化の改善法や肝再生
技術を確立するとともに、肝線維化や肝発がん機序の解明につながる新知見の創出を目標とする。
・求められる成果(いずれか1つ以上を達成する):実験モデルの作製、肝硬変患者の肝機能改善につながる新
たな知見、非臨床的POCの確認、非臨床安全性試験の実施、医師主導治験開始(治験実施計画書の提
出)、治験終了(医師主導治験総括報告書の作成等)、企業への導出、学術論文発表、特許出願/取得


■(105)C型肝炎SVR後の肝線維化、肝発がんを含む病態変化の解明と病態進行予防に関する研究
・課題キーワード:C型肝炎SVR後の病態制御
・目標:C型慢性肝炎に対する治療は、直接作用型抗ウイルス薬(DAA)の普及により多くのC型肝炎患者で
HCVが排除できるようになった。一方でSustained Virological Response(SVR)後の肝線維化、肝発が
ん・再発、合併症等の病態変化の原因解明やその対策が喫緊の課題となっている。そこで、肝線維化、肝発が
ん・再発等の病態を再現できるモデル系などを用いて、肝線維化、発がん・再発等に係るウイルス因子や宿主因子
を同定し、病態変化の解明に加え、肝硬変、発がん・再発等の予防薬/予防法及び、肝硬変、発がん・再発等
予知のための検査法/診断法の開発を目標とする。
・求められる成果(いずれか1つ以上を達成する):SVR後の肝線維化、発がん・再発、合併症等病態変化に
至る過程を再現できるモデル系の構築、新規動物実験モデルを用いた病態解明手法の開発、肝硬変、肝発が
ん・再発等の予防/予知に資する新たな知見の創出、線維化、肝硬変、肝発がん・再発等の予防薬または予防
法、早期診断に資する検査法の開発、学術論文発表、特許出願/取得 等

■(106)C型肝炎関連疾患のDAA治療後のアウトカムに関する研究
・課題キーワード:DAA治療の生命予後
・目標:非代償性肝硬変症例にも投与可能なインターフェロンフリー治療薬が上市され普及したが、その生命予後
改善作用については十分に明らかになっていない。既存のインターフェロンフリー治療薬まで含めた、生命予後の検
討が必要である。そこで、全国規模の多施設共同研究体制を構築し、DAA内服肝硬変患者の予後の把握等を
通じ、臨床データの集積及び医療統計学的解析、非代償性肝硬変症例に対するインターフェロンフリー治療の安
全性評価を通じ、HCV排除後の肝硬変患者の治療指針等に提言しうる成果の創出を目標とする。
・求められる成果(いずれか1つ以上を達成する):DAA内服患者の病態の把握、DAA内服患者の予後に関
する知見、SVR後非代償性肝硬変症例の生命予後データ、ガイドライン・治療指針等に提言しうるエビデンスの
創出、学術論文発表 等

■(107)肝疾患領域における新たな知見の創出や新規技術の開発に関する研究(B型肝炎を除く)
・課題キーワード:肝疾患研究の新たな挑戦
・目標:ウイルス性肝疾患(B型肝炎を除く)、その他の肝疾患に関連する基礎・臨床研究分野について、患者や
社会のニーズ及び医療上のニーズも十分に勘案し、独創性や新規性、発展性に富む研究開発を実施し、肝炎等
に関する新たな診断法、治療法、予防法の開発に関する知見、革新的な医薬品、医療機器及び医療技術の創
出を目標とする。
・求められる成果(いずれか1つ以上を達成する):肝炎発症機構の新たな知見、肝炎等発症に関する新たな
宿主因子の同定、ウイルス性肝炎治療また診断技術の改善を提言しうる新たなエビデンス、学術論文発表、特許出願/取得 等

■(108)【若手育成枠】肝疾患領域における新たな知見の創出や新規技術の開発に関する研究
・課題キーワード:肝疾患研究の新たな挑戦(若手)
・目標:ウイルス性肝疾患、その他の肝疾患に関連する基礎・臨床研究分野について、患者や社会のニーズ及び
医療上のニーズも十分に勘案し、独創性や新規性、発展性に富む研究開発を実施し、肝炎等に関する新たな診
断法、治療法、予防法の開発に関する知見、革新的な医薬品、医療機器及び医療技術の創出を目標とする。
・求められる成果(いずれか1つ以上を達成する):肝炎発症機構の新たな知見、肝炎等発症に関する新たな
宿主因子の同定、ウイルス性肝炎治療また診断技術の改善を提言しうる新たなエビデンス、学術論文発表、特
許出願/取得 等

■(201)B型肝炎ウイルスの生活環解明に関する革新的な基礎的研究と創薬基盤研究
・課題キーワード:革新的B型肝炎ウイルス基礎研究と創薬
・目標:以下に示すような B 型肝炎ウイルス生活環について、詳細な解明から新規創薬に繋がる革新的な
基盤研究を採択する。ウイルスの宿主細胞への吸着・侵入機構、脱核およびウイルスゲノムの核移行の機構、
転写・翻訳機構、プレゲノムRNAの逆転写とウイルスDNA合成機構、ウイルス粒子形成・放出機構につい
て新たな機序の解明を目指す。特にcccDNAの生成・転写・安定性の制御機構、ウイルスゲノムの宿主ゲノ
ムへのインテグレーションや HBx 等からの肝発がん機構、ウイルスの構造やその修飾因子の解明等、ウイルス
の感染複製機構・肝発がん機構の解明を目指す。さらにB型肝炎と肝発がん・再発の新規治療薬を開発
するために、上記機序解明から生み出される新規創薬標的因子の探索とその創薬標的のPOC確認に繋が
る革新的な創薬基盤研究を採択する。
・求められる成果(いずれか1つ以上を達成する):B型肝炎ウイルスの詳細な感染機構・複製機構・伝
播機構の解明、B型肝炎ウイルスゲノムの宿主ゲノムへのインテグレーションと肝発がん機構の解明、B型肝
炎ウイルスの構造やその修飾因子の解明、B 型肝炎ウイルス完全排除を目指すB型肝炎新規創薬標的の
同定、B型肝炎からの肝発がん・再発機序に基づく予防薬の新規創薬標的同定、これら新規創薬標的の
POC確認、学術論文発表、特許出願/取得 等

■(202)B肝炎ウイルスの生活環と病原性の機序解明に関する基礎的研究
・課題キーワード:B型肝炎ウイルス基礎研究
・目標:以下に示すようなB型肝炎ウイルス生活環について、詳細な解明から新規創薬に繋がる革新的な基
盤研究を採択する。ウイルスの宿主細胞への吸着・侵入機構、脱核およびウイルスゲノムの核移行の機構、
転写・翻訳機構、プレゲノムRNAの逆転写とウイルスDNA合成機構、ウイルス粒子形成・放出機構について
新たな機序の解明を目指す。特にcccDNAの生成・転写・安定性の制御機構、ウイルスゲノムの宿主ゲノム
へのインテグレーションやHBx等からの肝発がん機構、ウイルスの構造やその修飾因子の解明等、ウイルスの感
染複製機構・肝発がん・再発機構の解明を目指す。B型肝炎と肝発がん・再発の新規治療薬を開発する
ために必要となる革新的な基盤研究を採択する。(薬剤開発研究は含まなくてもよい)
・求められる成果(いずれか1つ以上を達成する):B型肝炎ウイルスの詳細な感染機構・複製機構・伝
播機構の解明、B型肝炎ウイルスゲノムの宿主ゲノムへのインテグレーションと肝発がん・再発機構の解明、
B型肝炎ウイルスの構造やその修飾因子の解明、B型肝炎からの肝発がん・再発機序の解明、学術論文
発表、特許出願/取得 等

■(203)B型肝炎に関わる宿主防御機構の解明と創薬基盤研究
・課題キーワード:B型肝炎宿主防御の基礎研究
・目標:B型肝炎ウイルス感染による肝炎及び肝発がんに至る過程で、ウイルスと宿主との間で様々な応答・
攻防が見いだされる。その詳細を解析し宿主防御機構の実態を明らかにすることにより、新規治療薬の開発
を目指す研究を採択する。B型肝炎ウイルス感染及びB型肝炎から肝線維化、肝発がん・再発に関わる宿
主因子について、免疫系、代謝系、腸肝連関、微小環境細胞生理等多面的な観点から解析を行うことに
より、宿主側防御機構を含む宿主応答の解明を目指す。免疫疲弊の解除と病態改善、機能的治癒への
詳細な解明とその新規治療開発、肝線維化、肝発がん・再発における宿主応答を含む。
・求められる成果(いずれか1つ以上を達成する):B型肝炎ウイルス感染による肝炎、肝線維化、肝発が
んに関わる宿主免疫に関する新たな知見、宿主反応に係る新たな知見、宿主側防御機構の解明、免疫疲
弊の解除法の創出、機能的治癒法の創出、新規B型肝炎治療法の開発、肝線維化、肝発がん・再発の
新規予防法・治療法の提案、肝発がん・再発における複合免疫療法への抵抗性獲得機序の解明、学術
論文発表、特許出願/取得 等

■(204)B型肝炎ウイルス持続感染実験モデルを用いた病態解明及び新しい治療法の開発に資する研究
・課題キーワード:B型肝炎ウイルス持続感染実験モデル
・目標:B型肝炎ウイルス持続感染を再現する動物モデルや培養細胞モデル、あるいはB型慢性肝炎や肝
発がんの動物モデルを樹立し、B型肝炎ウイルスの感染メカニズムや病態進展機構の解明、肝炎や肝線維化、肝発がん・再発機構の解明を行うことにより、新規治療薬の開発を目指す研究を採択する
・求められる成果(いずれか1つ以上を達成する):ヒトに特異的な免疫反応様式やB型肝炎ウイルス感
染様式を再現できる動物モデルの確立、B型肝炎ウイルスが感染しB型肝炎の発症が観察できる実験動物
モデルの確立、実験動物系統の樹立及び企業導出、ヒトに特異的な免疫反応様式やB型肝炎ウイルス感
染様式を再現できるin vitroモデルの確立、B型肝炎ウイルス感染メカニズム/病態進展機構/肝線維化機
構/肝発がん・再発機構等の解明、B型肝炎ウイルス感染時の宿主因子に係る新たな知見、B型肝炎治
療薬の新規ターゲットの同定、学術論文発表、特許出願/取得 等

■(205)B型肝炎関連疾患の個別化医療を目指す、革新的な診断法と治療法の開発研究
・課題キーワード:B型肝炎の個別化医療
・目標:B型肝炎から肝線維化、肝発がんに至る過程で、病態進行は様々である。治療に対する抵抗性も
様々である。B型肝炎ウイルスの遺伝子型や突然変異、宿主の免疫応答含む宿主因子などが複雑に相互
作用し、これらの多様性が引き起こされると考えられる。B型肝炎からの肝線維化、肝発がん・再発についても
多様性があり、治療抵抗性の有無にも繋がっている。このように個別化医療が必要とされる中、未だ詳細な
多様性機序は十分解明されていない。本公募領域は、これらB型肝炎発症から慢性肝炎、肝線維化、肝
がん・再発に至る過程の多様性、既存の治療に対する感受性抵抗性の多様性について、その機序解明を通
して個別化医療を目指す基盤研究、および新規診断法、治療法の開発研究を採択する。
・求められる成果(いずれか1つ以上を達成する):B型肝炎の病態進展、肝線維化、肝発がん・再発にお
ける多様性と個別化医療に関する基盤研究および臨床研究、既存治療やワクチンに対する感受性抵抗性
の機序解明と個別化医療に関する基盤研究および臨床研究、肝硬変、肝がん患者の生体材料を用いた
病態解析、病態進展に寄与する微小環境の解析、動物モデルでの検証等によるB型慢性肝炎から肝線維
化、肝発がん・再発に至る機序の解明、免疫複合療法応答性有無と抵抗性発現に関する機序解明による
新規診断法開発、新規治療法の開発のための創薬標的同定。学術論文発表、特許出願/取得等

■(206)革新的B型肝炎治療法の開発に資する研究
・課題キーワード:B型肝炎創薬基盤
・目標: B型慢性肝炎の治療を目的として、HBs抗原消失を目指す機能的治癒や、cccDNAの完全消失
によるウイルス排除を可能とする新規治療法の開発を目指す。それら革新的な治療法の創出に資する、新し
いメカニズムの解明や、シーズの同定、新規モダリティーの開発研究を採択する。またB型慢性肝炎からの肝
線維化、肝発がんや再発等、病態進行による重篤化を制御する治療法、予防法の創出を目指す研究も採
択の対象とする。特に新規の作用機序によるシーズ・モダリティ等、革新的な治療法に資する創薬研究を採
択する。
・求められる成果(いずれか1つ以上を達成する): B型慢性肝炎におけるHBs抗原消失による機能的
治癒や、cccDNAの完全消失によるB型肝炎ウイルス排除を可能とする新たな知見、創薬開発手法、シー
ズ、モダリティーに関する新たな知見。B型慢性肝炎からの肝線維化、肝発がん・再発等、病態の重篤化を
制御する新規治療法、予防法の創出に関する新たな知見。B型肝炎治療法、肝線維化、肝発がん・再発
の新規治療法・予防法の新たな開発、非臨床POCの検証、企業導出、学術論文発表、特許出願/取得

■(207)実用化に向けたB型肝炎治療法の開発
※本領域に応募する場合は、(様式1)研究開発提案書別紙4【4.対象製品等について】を必ず記
載し、「研究開発にかかるマネジメントに関する資料等」を提出してください。
・課題キーワード:B型肝炎創薬実用化
・目標:研究成果の企業導出、治験開始等を目指す研究を採択する。最終開発候補品が決定されてお
り、HBs抗原の低減に関するin vivo検証を有し、特許を取得(出願中あるいは出願準備中のものも含
む)または譲渡を受け、実用化に向けた治療法等開発体制(整備中のものも含む)が確立している場合
を支援する。(これらの条件を満たさない場合は、206等に応募してください)
・求められる成果(いずれか1つ以上を達成する):非臨床試験の検証完了、実用化に向けた新規治療
候補医薬の訴求点が明確に示すこと(例えば、HBs抗原消失による機能的治癒の検証を完了)、橋渡し
研究プログラム等の採択による非臨床開発推進、治験又は臨床研究開始(治験実施計画書の提出)、
特許出願/取得等

■(208)B型肝炎領域における新たな知見の創出や新規技術の開発に関する研究
・課題キーワード:B型肝炎研究の新たな挑戦
・目標:B型肝炎および肝線維化、肝発がん・再発等に関連する新たな知見の創出と革新的な医薬品、医
療機器及び医療技術の創出を目指した研究を採択する。新規創薬標的、新規創薬シーズ、新規モダリティ
創出やその応用等の独創性や新規性、発展性に富む研究開発を実施し、疾病の診断法、治療法、予防
法の新たな開発を目指す。研究期間終了後、B型肝炎創薬実用化に向けた新規治療法開発に資する知
見の獲得が見込まれる研究提案を優先して採択する。若手研究者、女性研究者、異分野等からの新規応
募を推奨する。
・求められる成果(いずれか1つ以上を達成する):B型肝炎に関連した病態の克服に資する新たな知
見、学術論文発表、理学・工学・薬学系等の肝臓学専門誌以外の学術誌への発表、特許出願/取得等

≪引用元:公募要領p.10-16(2.3.3 公募研究開発課題)参照≫

2024/11/05
2024/12/06
以下(1)~(5)の要件を満たす国内の研究機関等に所属し、かつ、主
たる研究場所とし、応募に係る研究開発課題について、研究開発実施計画の策定や成果の取りまとめ
などの責任を担う研究者(研究開発代表者)とします。
なお、特定の研究機関等に所属していない、もしくは日本国外の研究機関等に所属している研究者
にあっては、研究開発代表者として採択された場合、契約締結日又は令和7年4月1日までに、日本
国内の研究機関に所属して研究を実施する体制を取ることが可能であれば応募できます。ただし、契
約締結日又は令和7年4月1日までに要件を備えていない場合、原則として、採択は取消しとなりま
す。
また、AMED ではスタートアップ企業等を「中小企業※の内、設立10 年以内」と定義し、応募時や
採択時、研究進捗確認時に、財務状況の健全性を確認していきます。
※中小企業の定義は、中小企業基本法(昭和38年法律第154号)の定めるところによります。
なお、分担研究機関については、研究開発分担者の主たる研究場所となるものであり、国内の研究
機関等であることが原則です。海外で研究活動をする場合には、内容について AMED と契約時に必要
な条件を満たすか確認が必要になります。分担研究機関は、代表研究機関と再委託研究開発契約を締
結します。所属する研究機関等と主たる研究場所が異なる場合は、別途ご相談ください。
(1) 以下の(A)から(H)までに掲げる研究機関等に所属していること。
(A) 国の施設等機関(研究開発代表者が教育職、研究職、医療職※2、福祉職、指定職又は任期付研究員である場合に限る。)
(B) 公設試験研究機関
(C) 学校教育法(昭和22年法律第26号)に基づく大学及び同附属試験研機関等(大学共同利用機関法人も含む。)
(D) 民間企業の研究開発部門、研究所等
(E) 研究を主な事業目的としている一般社団法人、一般財団法人、公益社団法人及び公益財団法人
(F) 研究を主な事業目的とする独立行政法人通則法(平成11年法律第103号)第2条に規定する独立行政法人、地方独立行政法人法(平成15年法律第118号)第2条に規定する地方独立行政法人及びその他特別の法律により設立された法人
(G) 非営利共益法人技術研究組合
(H) その他AMED理事長が適当と認めるもの
(2)課題が採択された場合に、課題の遂行に際し、機関の施設及び設備が使用できること。
(3)課題が採択された場合に、契約手続等の事務を行うことができること。
(4)課題が採択された場合に、本事業実施により発生する知的財産権(特許、著作権等を含む。)
及び研究開発データの取扱いに対して、責任ある対処を行うことができること。
(5)本事業終了後も、引き続き研究開発を推進するとともに、追跡調査等AMEDの求めに応じて
協力すること。
(6)スタートアップ企業等については、財務状況の健全性が確認できること。(審査時に財務状況
が著しく脆弱と判断されると不採択となる場合があります。また、課題が採択された後に、
財務状況が著しく脆弱で委託研究開発契約の履行能力がないと判断されると、契約締結でき
ない場合があります。)

≪引用元:公募要領p.17-18(3.1応募資格者)参照≫

提案書類受付期間 :令和6年11月5日(火)~ 令和6年12月6日(金)【正午】(厳守)
書面審査 :令和6年12月中旬~令和7年1月中旬(予定)
ヒアリング審査(B型肝炎創薬実用化等研究事業) :令和7年2月4日(火)、2月5日(水)
(いずれか一日)
ヒアリング審査(肝炎等克服緊急対策研究事業):令和7年2月12日(水)、2月13日(木)
(いずれか一日)
採択可否の通知 :令和7年2月下旬(予定)

国立研究開発法人日本医療研究開発機構疾患基礎研究事業部 疾患基礎研究課 肝炎等克服実用化研究事業 事業担当TEL: 03-6870-2225(課代表)E-mail: hepatitis”at”amed.go.jp

運営からのお知らせ