■#1 「知財・実用化戦略支援」課題
本課題では、脳神経科学領域の知財や実用化戦略に関する最新の動向に基づき、脳神経科学統合プログラム内の研究開発課題が次の研究開発フェーズへと着実に展開し、実用化へと歩みを進めていくために、【取組1】と【取組2】の両方を行います。それぞれの[実施内容]に対して[研究開発提案書作成時の留意点]を考慮しながら、研究開発提案書を作成
[取組1に係る実施内容]
① 個別重点研究課題から寄せられる知的財産権の確保や管理、実用化戦略、特許申請に関する相談を受け付けるとともに、当該課題が適切な出口戦略に向けた対応を行えるよう情報提供などの支援を行います。
② 個別重点研究課題において、知財化が見込まれるシーズ等を有する研究課題や次の段階(臨床、企業連携等)に進むことが有望な研究課題を、中核拠点やPS・POと連携のもと抽出し、抽出した課題に関し、知財化・企業連携・スタートアップ等の適切な出口戦略を検討し、AMEDの知財支援窓口や支援可能な他の事業等(第12章 12.6~12.9を参照してください)につなぐ等の支援を行います。
③ 実用化戦略に基づいた研究開発進捗状況の把握を行うとともに、知財化に関する研究者の意識を高めるため、本事業内の各研究開発課題に参加する研究者や研究支援職等に向けた、知財戦略や創薬、新技術開発、実用化に関する研修実施等を行います。
④ 企業連携に関しては、中核拠点と情報共有を行って協働し、中核拠点が実施する予定の企業とのマッチングのスキームも有効に活用します。
⑤ PS、PO 等からの知財や実用化に向けた戦略に関する指摘・質問等にも対応し、研究・実用化支援班として本事業の推進に貢献します。
[取組2に係る実施内容]
① 脳神経科学領域の研究開発の推進・加速に資する知財・実用化戦略面の課題解決に向けて、脳神経科学分野の知財動向や研究開発動向等、応募者が対応すべきと考えるテーマに関する調査研究を行い、報告書としてとりまとめます。なお、本分野における実用化推進に向けて、研究開発実施期間中、PS・PO等との協議により必要に応じて調査研究テーマを調整する可能性があります。
② 特に知財に関しては、国によって特許法や保護の範囲が異なるため、国際的に知財を取得する際にさまざまな規制や要件に対応する必要があります。応募者が特に重要と考える国あるいは地域における知財動向を含めて調査研究を行ってください。
③ 本取組において調査した内容について、[取組1に係る実施内容]③で行う研修等において、本事業内の各研究開発課題に参加する研究者や研究支援職等にも共有してください。
■#2 「研究倫理支援」課題
本課題では、個別重点研究課題が法令・指針等を遵守しながら研究開発を推進・展開させるとともに、脳神経科学統合プログラム内の研究開発課題が次の研究開発フェーズへと着実に展開し、実用化へと歩みを進めていくために、【取組1】と【取組2】の両方を行います。それぞれの[実施内容]に対して[研究開発提案書作成時の留意点]を考慮しながら、研究開発提案書を作成
[取組1に係る実施内容]
① 個別重点研究課題から寄せられる研究倫理に関する相談を受け付け、当該課題が主体的に解決に向けた対応を行えるよう支援を行います。研究倫理面での相談内容の一例として、各課題の倫理面に関係する法令・指針等の運用に関する相談や、倫理審査委員会等への申請に関する支援等が想定されます。
② 研究倫理支援の取組として、個別重点研究課題に従事する研究者や支援職等における研究倫理に関するリテラシー向上につながる研修等の取組もあわせて求めます。
③ その他、個別重点研究課題からの相談に留まらず、PS、PO 等からの研究倫理に関する依頼事項にも対応する等、脳神経科学統合プログラム全体の倫理性向上に貢献します。
[取組2に係る実施内容]
① 脳神経科学領域の研究開発の推進・加速に資する研究倫理面の課題解決に向けて、応募者が対応すべきと考えるテーマに関する調査研究を行います。調査研究のテーマの一例として、ヒト脳の生細胞(Living human brain tissue)を用いた研究開発を行う際の留意点に関する調査研究や、脳オルガノイドの適切な取扱いに関する調査研究等が想定されます。なお、本分野の研究倫理面の深化に向けて、研究開発実施期間中、PS・PO 等との協議により必要に応じて調査研究テーマを調整する可能性があります。
② 海外展開や国際連携、当該領域の新たな展開に資する、海外(特にアメリカ・イギリス・EU)における研究倫理面の法令・指針等に関する調査研究を行います。
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