農業農村は、私たちの生活に様々な恵みをもたらす多面的機能を有しています。
例えば、水田は雨水を一時的に貯留し、洪水や土砂崩れを防いだり、多様な生き物を育み、また、美しい農村の風景は、私たちの心を和ませてくれるなど、大きな役割を果たしており、その恵みは都市住民を含めて国民全体に及んでいます。
しなしながら、近年の農村地域では、高齢化や過疎化による集落機能の低下により、農地、水路などの保全管理が困難になりつつあります。
多面的機能支払交付金は、こうしたお金で買えない農業農村の持つ様々な恵みを守り、支えていくために、地域で活動組織を設立していただき、地域資源(農地、水路、農道、ため池)を適切に保全管理するための地域の共同活動を支援する交付金制度です。
多面的機能支払交付金は、次の3種類で構成されています。(地域の実情に合わせ、選択して取り組むことができます。)
(1)農地維持支払交付金
(2)資源向上支払交付金(共同活動)
(3)資源向上支払交付金(長寿命化)
■交付単価
地域の方々で設立する活動組織が保全管理する農用地面積に、地目別の交付単価を乗じて年当たりの交付金額を算出します。
交付金の負担割合は、国50%、県25%、市25%です。基本的に地元負担はありません。