本事業は、対象となる施設の歴史的・文化的価値を再考するとともに、単体としての施設整備にとどまらず、各施設を線や面で繋ぎ、歴史的文脈によるエリアリノベーションを図っていくものです。また、本事業では、民間事業者からの発案による持続可能で収益性のある独自のコンテンツ開発及び運営に加え、運営計画に沿った施設整備を行うものです。なお、事業化にあたっては、本市の歴史文化都市としての魅力向上、城下町エリア及び各施設の価値向上、持続可能な施設の運営、地域経済循環、交流人口の増加と観光の振興を事業の目的とし、「津山まちじゅう博物館構想」と連動するものとします。
さらに、施設整備後の対象施設の運営にあたっては、業務事業者のうち運営を行う事業者(以下、「運営権者」という。)に、民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律(平成 11 年法律第 117 号。以下、「PFI法」という。)に基づく公共施設等運営権を設定し、施設の収益性と利用者サービスの向上を図るとともに、魅力ある施設となることを目指していくこととします。
本事業で対象とする公共施設は、次のア~ウとします。(以下、「対象施設」という。)
ア 鶴山館 :史跡津山城跡(鶴山公園)内施設
イ 迎賓館及び余芳閣 :名勝旧津山藩別邸庭園(衆楽園)内施設
ウ 旧梶村家住宅 :重要伝統的建造物群保存地区(城東地区)内施設