令和4年4月27日に、「小規模事業者持続化補助金(一般型)第7回公募」の採択結果が発表されました。さらに、翌5月には「小規模事業者持続化補助金(低感染リスク型ビジネス枠)第6回公募」の採択結果が発表されています。(令和4年5月16日更新)
小規模事業者持続化補助金は、販路開拓や新型コロナウイルス感染症感染防止と事業継続を両立させる取り組みに対する補助金です。今後も公募が続きますので、この制度をご活用いただけるよう採択率の推移と傾向を解説します。
【一般型】第7回サマリー
第7回公募に対する申請件数は、合計9,339件でした。申請内容を審査した結果、合計6,517件が採択されました。
採択率は、約69.8%となっています。
本補助金の対象は、小規模事業者に特化しています。具体的な採択事業者については、採択者一覧をご覧ください。
補助事業 採択事例(抜粋)
・テイクアウト商品の開発と生産体制の拡充により売上増を図る
・販売チャンネル増加による売上増と知名度アップに伴う販路拡大
・テイクアウト、物販強化のため生産能力向上を目的とした設備投資
【一般型】これまでの採択関連数値の推移
第1回 | 第2回 | 第3回 | 第4回 | 第5回 | 第6回 | 第7回 | |
申請件数(件) | 8,044 | 19,154 | 13,642 | 16,126 | 12,738 | 9,914 | 9,339 |
採択件数(件) | 7,308 | 12,478 | 7,040 | 7,128 | 6,869 | 6,846 | 6,517 |
採択率(%) | 90.9 | 65.1 | 51.6 | 44.2 | 53.9 | 69.1 | 69.8 |
初回の公募採択率が約90.9%と高確率だったのに対し、第4回では約44.2%まで下がっていました。
第5回から回復が見え始め、今回は約69.8%に至りました。
採択されるためには、ポイントを抑えた申請が大切です。万が一、不採択だった場合でも申請期間内に再申請することが可能です。申請書の内容を見直し、ブラッシュアップしたうえで改めて申請しましょう。
【一般型】今後の公募スケジュール
第8回公募 | |
申請締切 | 2022年6月3日(金) ※当日消印有効 |
採択結果公表 | 後日案内 |
第9回以降も公募予定がありますが、詳細な日程については、後日公表されます。

【低リスク感染型ビジネス枠】第6回サマリー
第6回公募に対する申請件数は、合計11,721件でした。申請内容を審査した結果、合計8,040件が採択されました。
採択率は、約68.6%となっています。
本補助金の対象は、小規模事業者に特化しています。具体的な採択事業者については、採択者一覧をご覧ください。
補助事業 採択事例(抜粋)
・ロボットシステム導入による業務効率化と非接触サービス提供事業
・タッチパネル式セルフオーダーシステム&セルフレジの導入
・Webサイトを制作し、サービス周知とオンライン面談の導入
【低リスク感染型ビジネス枠】採択関連の数値
第1回 | 第2回 | 第3回 | 第4回 | 第5回 | 第6回 | |
申請件数(件) | 7,827 | 10,205 | 8,056 | 8,243 | 6,208 | 11,721 |
採択件数(件) | 3,512 | 5,361 | 5,022 | 5,780 | 4,138 | 8,040 |
採択率(%) | 44.8 | 52.5 | 62.3 | 70.1 | 66.6 | 68.6 |
前回と比較すると申請件数・採択件数は大幅に増えたものの、採択率はわずかな上昇となりました。
令和2年度分の公募は、今回採択結果が発表された第6回までの実施となっています。
【低リスク感染型ビジネス枠】今後の公募スケジュール
今後は令和3年度補正予算分として実施される見込みで、詳細な日程については後日公表されます。
申請を検討されている場合は、採択された補助事業内容を参考に申請内容をより良いものにし、採択を目指しましょう。

最後に
本補助金制度は、宿泊事業者・飲食店にも適用されます。収束の見えないコロナ禍ではありますが、補助金制度をうまく活用して、事業を継続・拡大させていきましょう。
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