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小規模事業者持続化補助金の採択公表!第15回受付締切分の結果を解説

公開日 2021/09/06
更新日 2024/06/14
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※記事内容は、記事更新日時点の情報です。最新の情報は、必ず省庁や自治体の公式HPをご確認ください。

令和6年6月5日に、「小規模事業者持続化補助金 第15回受付締切分」の採択結果が発表されました。

 

小規模事業者持続化補助金は、小規模事業者が行う販路開拓や生産性向上の取り組みを支援する制度です。この制度をご活用いただけるよう、採択率の推移と傾向を解説します。

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第15回採択結果サマリー

第15回受付締切分の採択結果は、以下のとおりです。

・公募期間:令和6年1月16日~令和6年3月14日
・申請:13,336件 採択件数:5,580件 採択率:約41.8%

 

具体的な採択事業者については、以下のサイトをご覧ください。

商工会議所HP:https://s23.jizokukahojokin.info/saitaku.php

商工会HP:https://www.shokokai.or.jp/jizokuka_r1h/ichiran.html#saitaku

これまでの採択関連数値の推移

※公表データをもとに(株)Staywayが作成

上のグラフは、小規模事業者持続化補助金における申請数・採択数・採択率の推移を示したものです。

 

各回・各項目の詳細な値は以下のとおりです。

第1回 第2回 第3回 第4回 第5回 第6回 第7回 第8回 第9回 第10回 第11回 第12回 第13回 第14回 第15回
申請
(件)
8,044 19,154 13,642 16,126 12,738 9,914 9,339 11,279 11,467 9,844 11,030 13,373 15,308 13,597 13,336
採択
(件)
7,308 12,478 7,040 7,128 6,869 6,846 6,517 7,098 7,344 6,248 6,498 7,438 8,729 8,497 5,580
採択率(%) 90.9 65.1 51.6 44.2 53.9 69.1 69.8 62.9 64.0 63.5 58.9 55.6 57.0 62.5 41.8

※公表データをもとに(株)Staywayが作成

初回の公募採択率が約90.9%と高い値だったのに対し、第4回では約44.2%まで落ち込みました。

 

1度は回復を見せたものの、今回公表された第15回公募の採択率は、約41.8%と過去最低の結果となりました。

 

採択率低下の要因のひとつとして、公式ホームページに以下のような記載があります。

第15回受付締切分において審査を行いましたところ、
公募要領に記載する補助事業者の要件に合致しない」や「申請書類の不備」等により
採択できなかったケースが数多くありました。

引用:小規模事業者持続化補助金 公式HP

要件との合致や申請書類に不備がないことは、本補助金に限らずすべての補助金申請において必須事項となります。申請時、必ず確認するよう注意しましょう。

今後の公募スケジュール

第16回公募は令和6年5月27日17時をもって終了いたしました。続く第17回公募の実施は、令和6年6月14日現在未定です。

全国:小規模事業者持続化補助金
※本事業は、補助金クラウド上で通年表示されるよう、申請期間の最終日を2025/03/31と設定しています。各公募回の正確な締切日については、以下本文または公募要領にてご確認ください。 令和5年度補正予算の内容は、以下に掲載されています。 ...

採択事例(抜粋)

ここでは、直近の第15回受付締切分の採択結果から、一部の事例を抜粋して紹介します。主な販路開拓や生産性向上の取組を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

インボイス対応

出典:小規模事業者持続化補助金<一般型>ガイドブック

第12回受付締切分からインボイス特例が設けられ、免税事業者から適格請求書発行事業者に転換する小規模事業者に対して補助上限額を全申請類型に一律して50万円の上乗せが行われることとなりました。

 

今回の採択案件の公表内容からは、免税事業者から適格請求書発行事業者への転換を行ったかどうか読み取れる事例がありませんので、ここではその他インボイス関連事例を紹介します。

 

■愛知県・サービス業
RPAによる効率化とインボイス・相続・事業承継のパッケージ化

販路開拓

第15回公募の採択案件のうち、販路開拓に関する事例を紹介します。

①北海道・宿泊業 キャンプ場での非日常体験!ビヤガーデン計画による販路開拓
本事例では、販路開拓のための新たな取り組みとなる「ビヤガーデン」が補助対象となります。

 

小規模事業者持続化補助金は販路開拓の取り組みを支援するものですので、本事例のように新規顧客獲得のきっかけるとなるキャンプ場での「ビヤガーデン」の実施は対象になります。

 

②岩手県・小売業 三陸沖の豊富な水産資源を活用した新商品開発による販路開拓
本事例では、販路開拓のための新商品開発費が補助対象となります。

 

新商品の試作品や包装パッケージの試作開発に伴う原材料、設計、デザイン、製造、改良、加工するために支払われる経費が該当します。

生産性向上

①石川県・製造業 新たな和菓子製造ライン構築による労働生産性向上での販路開拓
生産性向上のための機械装置等購入費が補助される事例です。仮に中古品を購入する場合でも、要件を満たす場合は補助対象となりますので、申請検討の際は公募要領をご確認ください。

②埼玉県・建設業 世界最先端を行く米国最新設備導入による生産性向上と販路開拓
上記同様、生産性向上のための機械装置等購入費が補助される事例です。

 

機械装置等購入費については、1件あたり100万円(税込)超の機械装置等の購入をする場合、2者以上からの見積りが必要となります。

最後に

本記事では、小規模事業者持続化補助金の採択結果について解説しました。

販路開拓や生産性向上に関する取り組みを検討している場合は、ぜひ、事業の継続・拡大に本補助金制度をお役立てください。

Stayway / メディア事業部
監修Stayway / メディア事業部
日本国内の補助金の獲得から販路開拓・設備投資を一貫して支援。 中小企業庁認定 経営革新等支援機関

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