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ものづくり補助金/15次締切分以降の公募内容を解説

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※記事内容は、記事更新日時点の情報です。最新の情報は、必ず省庁や自治体の公式HPをご確認ください。

中小規模事業者や個人事業主に適用可能な補助金として、国が支援する「ものづくり補助金」があります。

この補助金は見直しと拡充が続けられており、令和5年5月12日から15次締切分の申請受付が開始されました。この記事では、15次締切分の内容について解説します。

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採択事例

「ものづくり」とあるため、製造業が対象であるように感じますが、実際には業種を問わず、生産性向上につながる設備の導入であれば補助対象となります。

実際の採択事例をみると、サービス業や小売業、農業など、さまざまな業種の事業者に適用されています。さらに、必要となる条件を満たせば個人事業主でも応募が可能です。

まずは、イメージがつきやすいよう過去の採択事例を紹介します。

食料品製造業

事業計画名:自動分割機導入による生産性向上と、低温長時間熟成パン等の量産化

パン生地を自動で分割する機械で効率アップ!生まれた時間で惣菜パンの加工や販売拡大を実現!

出典:ものづくり補助金 成果事例のご紹介(有限会社大元堂製パン

情報通信機械器具製造業

事業計画名:付加価値型ヘッドフォン部品製造に関わる工程自動化による生産体制の確立と国内生産回帰

付加価値型ヘッドフォン部品製造に関わる工程自動化による生産体制の確立と国内生産回帰

出典:ものづくり補助金 成果事例のご紹介(不二化成工業株式会社)

小売業

事業計画名:独自セルフ給油システムのキャッシュレス化対応による売り上げ拡大及び業務効率化

電子マネーを用いたセルフ給油システムをいち早く導入。全12店舗のプライベートブランド「Gasta」を展開

出典:ものづくり補助金 成果事例のご紹介(株式会社石橋

ものづくり補助金とは

ものづくり補助金の正式名称は「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」で、中小企業庁と独立行政法人中小企業基盤整備機構が、中小規模事業者などを支援する目的で実施している補助金です。

概要は、生産性向上を実現するための革新的なサービスの開発や試作品開発、また生産プロセス改善のための設備投資支援となっています。

ものづくり補助金の全体像

2023年5月12日から申請を受け付けている「ものづくり補助金 15次締切分」以降の全体像は、次のとおりです。

出典:ものづくり・商業・サービス補助金 公募要領 概要版 15次締切分

ものづくり補助金 15次締切分以降の変更点

15次締切分では、公募要領の内容に大きく2つの変更があります。ここでは、その変更点について解説します。

加点項目の追加

加点項目として挙げられている要件を満たした場合、加点措置を受けることができます。15次締切分からは、以下2つの項目が追加されています。

②政策加点のうち➁⁻6:技術情報管理認証制度の認証を取得している事業者
⑤ワーク・ライフ・バランス等の推進の取り組み加点
 ⑤-1: 女性の職業生活における活躍の推進に関する法律(女性活躍推進法)に基づく「えるぼし認定」を受けている事業者、もしくは従業員 100 人以下の事業者で「女性の活躍推進企業データベース」に女性活躍推進法に基づく一般事業主行動計画を公表している事業者※厚生労働省「女性の活躍推進企業データベース」
(https://positive-ryouritsu.mhlw.go.jp/positivedb/)
 ⑤-2:次世代育成支援対策推進法(次世代法)に基づく「くるみん認定」を受けている事業者、もしくは従業員 100 人以下の事業者で「両立支援のひろば」に次世代育成支援対策推進法に基づく一般事業主行動計画を公表している事業者
※厚生労働省「両立支援のひろば」
(https://ryouritsu.mhlw.go.jp/hiroba/search_int.php)

※ 通常枠、回復型賃上げ・雇用拡大枠、グローバル市場開拓枠(②海外市場開拓(JAPANブランド)類型
を除く)については最大6項目の加点が可能。
※ デジタル枠については最大6項目の加点に加え、デジタル技術の活用及びDX推進の取組状況にある6項目
を加えた計12項目の加点が可能。
※ グリーン枠については最大6項目の加点に加え、取引先の事業者がグリーンに係る取組を宣言している事業
者の計7項目の加点が可能。
※ グローバル市場開拓枠②海外市場開拓(JAPANブランド)類型については最大6項目の加点に加え、
「新規輸出 1 万者支援プログラム」に登録した事業者の計7項目の加点が可能。
※ 加点項目の一部については、エビデンスとなる添付書類を提出していただきます。
※ 審査の結果、各要件に合致した場合にのみ加点されます。

引用:ものづくり補助金15次締切分 公募要領

補助対象経費に関する文言追加

補助対象経費において、以下の費目に関する注意書きが追加されました。すべてセキュリティに関する内容であり、この追記によって補助対象経費なのか明確になります。

機械装置・システム構築費 生産性向上を伴うものであれば、製品やサービスのセキュリティの向上に資する生産設備やソフトウェア等を補助対象経費に含めることは可能です。
専門家経費 コンサルティング業務は、製品・サービスの設計時のセキュリティ設計に関するアドバイス等を含みます。
外注費 本事業で開発・導入した製品・サービス及びシステム構築に係るサイバーセキ
ュリティ対策のために、ペネトレーションテスト(侵入テスト)を実施するため
の費用や、アプリケーションやサーバー、ネットワークに脆弱性がないかを診断
する脆弱性診断(セキュリティ診断)も対象となります。ただし、市販のウイル
スソフトの購入費については補助対象外となります。セキュリティ対策を検討さ
れている事業者は、後述の P.38「11.サイバーセキュリティ対策について」
も参考にご検討ください。

その他の変更点

上記以外にも、文言の追記や変更等があるのでご注意ください。
申請前に公募要領を必ずご確認ください。

15次公募スケジュール

公募開始:令和5年4月19日(水) 17時~
申請受付:令和5年5月12日(金) 17時~
応募締切:令和5年7月28日(金) 17時
○ 15次締切分の採択発表は、令和5年9月中旬頃を予定しています。

なお、本事業は令和6年度まで切れ目なく実施される予定です。

参照:経済産業省/ものづくり補助金15次公募要領

過去の採択状況

公表されている採択状況のうち、直近の13次締切分の採択状況は次のとおりです。

・公募期間:令和4年10月24日(月)~令和4年12月22日(木)
・両類型合計:申請数 3,322者 採択数 1,927者 採択率 約58.0%
・一般型
 - 通常枠:申請数 2,256者 採択数 1,312者 採択率 約58.2%
 - 回復型賃上げ・雇用拡大枠:申請数 157者 採択数 92者 採択率 約58.6%
 - デジタル枠:申請数 737者 採択数 434者 採択率 約58.9%
 - グリーン枠:申請数 111者 採択数 65者 採択率 約58.6%
・グローバル展開型:申請数 61者 採択数 24者 採択率 約39.3%
—–
・ビジネスモデル構築型 4次公募
・公募期間:令和4年9月9日(金)から令和4年11 月11日(金)まで
・申請数 43者 採択数 9者 採択率 約20.9%

https://biz.stayway.jp/hojyo_detail/932/

最後に

ものづくり補助金は、中小企業や個人事業主が革新的な製品・サービスの開発や生産プロセスの改善に必要な設備投資を実施した場合、これに対する補助を目的とする役割を担っています。

ぜひ、このような支援策を活用し、自社の経営革新を図ってください。

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