補助金を活用した営業活動の具体的な進め方

公開日 2025/07/24
更新日 2025/07/24
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1. はじめに

「価格が高いから導入できない」「予算が通らなかった」──高単価商材を扱う営業現場で、こんな声を耳にしたことはありませんか?

そんな時に有効なのが「補助金」を活用した営業手法です。補助金は単なる割引ではなく、顧客の「導入のための予算を創る」ための強力な営業ツール。特に製造業や中小企業向けの提案では、補助金の有無が成約に直結するケースも多くあります。本コラムでは、補助金を営業活動に組み込むための具体的なステップとポイントをわかりやすくご紹介します。

2. 補助金営業が効果を発揮するシーンとは?

補助金営業は、以下のような場面で強力な武器となります。

・商談後半で「予算がない」と断られるケース

・高額な設備投資やIT導入など、初期費用が大きい商材

・顧客社内での決裁が難航するケース(稟議対策)

・新規開拓で他社との差別化が必要な場面

 

補助金を提案に組み込むことで、「今導入すべき理由」を明確にし、顧客の背中を押すことができます。

3. 営業プロセスにおける補助金活用のステップ

STEP 1:ターゲット顧客の選定

すべての企業が補助金の対象になるわけではありません。まずは、自社商材と補助金の相性が良い業界・規模の企業にターゲットを絞りましょう。特に中小企業や製造業、地域支援型の企業は対象になることが多く、効果的です。

STEP 2:活用できる補助金の把握

「ものづくり補助金」「IT導入補助金」「事業再構築補助金」など、国や自治体が提供する補助金の情報を定期的に収集し、提案に使えるものを整理しておくことが重要です。公募期間や申請要件も商談のタイミングに影響します。

STEP 3:営業資料・提案書への組み込み

補助金を組み込んだ提案書には、以下のような情報を盛り込むと効果的です。
・補助金適用後の費用シミュレーション
・対象となる事業内容・要件の概要
・採択率や過去の事例
・自社が申請支援も行えること(またはパートナーと連携して対応できること)

STEP 4:顧客への提案と説明

商談の中で補助金の話題を出すタイミングは、相手の反応を見ながら柔軟に。価格に対する抵抗感が見えた時や、導入のハードルが明らかになった場面で「実はこのような補助金がありまして…」と自然に切り出すと、関心を持ってもらいやすくなります。

STEP 5:申請支援体制の整備

顧客が「申請が大変そう」と不安を感じないよう、自社で申請支援の体制を整えるか、補助金申請の専門パートナーと連携してサポート体制を築いておくことがポイントです。

4. よくあるつまずきポイントとその対策

・営業担当が補助金に詳しくない
 → 社内勉強会やFAQ、トークスクリプトでサポートを強化
・顧客にうまく説明できない
 → パンフレットや補助金概要資料などを用意して、視覚的に補足
・申請が通らなかった
 → 初期ヒアリングで補助金対象要件をしっかり確認。プロの支援を受けるのも一案

5. 補助金営業を仕組み化するには?

営業活動に補助金活用を組み込む際は、「仕組み化」がカギになります。

たとえば:
・最新の補助金情報を自動取得するツールの導入
・顧客情報と補助金情報をマッチングする仕組み
・提案資料テンプレートの整備
・申請支援業務を効率化するクラウドサービスの活用

 

こうしたツールやフローを整えることで、営業担当の負担を減らし、チーム全体で再現性のある営業活動が実現できます。

6. まとめ

補助金は、営業にとって「顧客の予算創出を支援する」最強の武器です。特に高額な商材を扱うBtoB企業にとって、導入ハードルを下げ、競合との差別化を図る手段として非常に有効です。大切なのは、個人のスキルに頼らず、チーム全体で仕組み化し、再現性を高めること。
補助金を上手に活用し、商談を一歩先へ進める営業活動に取り組んでいきましょう。

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監修Stayway / メディア事業部
日本国内の補助金の獲得から販路開拓・設備投資を一貫して支援。 中小企業庁認定 経営革新等支援機関

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