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中小企業省力化投資補助金(一般型)の採択結果とは?採択率や傾向、事例を紹介

公開日 2025/06/20
更新日 2025/12/01
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※記事内容は、記事更新日時点の情報です。最新の情報は、必ず省庁や自治体の公式HPをご確認ください。

令和7年11月28日に、中小企業省力化投資補助金(一般型)第3回公募の採択結果が公開となりました。

 

中小企業省力化投資補助金は「一般型」「カタログ注文型」という2つの申請類型で公募を行っており、「一般型」は事業内容や課題に応じたオーダーメイド性のある設備やシステムを導入できる制度です。

 

この記事では、中小企業省力化投資補助金(一般型)第3回公募の採択結果について、独立行政法人 中小企業基盤整備機構の資料をもとに傾向や事例も交えて解説いたします。

中小企業省力化投資補助金(一般型)とは?

中小企業省力化投資補助金(一般型)とは、人手不足に悩む中小企業等が行う、個別の現場や事業内容等に合わせた設備導入・システム構築等の多様な省力化投資を支援する補助金です。

補助対象経費や補助率・補助上限額等の詳細は、以下の記事をご参照ください。

最大1億円!「中小企業省力化投資補助金 一般型」とは
※記事内容は、記事更新日時点の情報です。最新の情報は、必ず省庁や自治体の公式HPをご確認ください。 令和7年から、中小企業省力化投資補助金(以下、省力化投資補助金)に「一般型」が新設され、令和7年12月19日(金)から第5回公募が開始とな...

中小企業省力化投資補助金(一般型)採択率

中小企業省力化投資補助金(一般型)第3回公募の採択結果およびその推移は、次のとおりです。

申請数 採択数 採択率
第3回 2,775件 1,854 約66.8%
第2回 1,160件 707件 約60.9%
第1回 1,809件 1,240件 約68.5%

参照:中小企業省力化投資補助金 公式HP 採択結果

前回(第2回公募)は申請数・採択数ともに減少していましたが、第3回公募では一転して申請数・採択数ともに過去最高となりました。

 

採択率は約66.8%で、引き続き60%台を維持しています。

中小企業省力化投資補助金(一般型)採択の傾向

ここでは、中小企業省力化投資補助金(一般型)の採択結果について、業種別割合や都道府県別割合等を紹介します。

主な業種別の採択件数割合

出典:中小企業省力化投資補助事業 一般型公募(第3回) 採択結果について
掲載ページ:中小企業省力化投資補助金 公式HP 採択結果

 

採択件数を業種別の割合で見ると、これまでと同じく「製造業」がもっとも多く、51.3%(前回比 −7.1%)を占めています。次いで「建設業」が15.5%(前回比 +3.1%)となりました。

 

数値に大きな差はあるものの、幅広い業種が採択されている点は前回と同様です。「農業・林業」「漁業」に加えて、「鉱業・採石業・砂利採取業」なども採択されています。

都道府県別の採択件数・割合

出典:中小企業省力化投資補助事業 一般型公募(第3回) 採択結果について
掲載ページ:中小企業省力化投資補助金 公式HP 採択結果

 

採択件数を都道府県別に見ると、大阪府が最も多く182件(全体の9.8%)でした。続いて、東京都が167件(9.0%)、愛知県が147件(7.9%)となっています。

 

これらの地域で採択件数が多い理由として、いずれも事業者数が多いこと、そして製造業の割合が高いことが背景にあると考えられます。

採択者における補助金申請額の分布

出典:中小企業省力化投資補助事業 一般型公募(第3回) 採択結果について
掲載ページ:中小企業省力化投資補助金 公式HP 採択結果

 

採択者における補助金申請額を見た場合、過去公募の傾向と同じく「1,500万円~1750万円未満」の層が20.7%を占めてもっとも多い結果となりました。

 



次いで「750~1,000万円未満」の層、「2,000万円~3,000万円未満」の層となっています。

 

また、全体の申請金額の幅をみると、「250万円未満」の層から「8,000万円~9,000万円未満」の幅となりました。

従業員数別の採択件数割合

出典:中小企業省力化投資補助事業 一般型公募(第3回) 採択結果について
掲載ページ:中小企業省力化投資補助金 公式HP 採択結果

 

従業員数別の採択割合を見ると、「6~10人」規模の事業者が最も多く、14.7%を占めました。次いで多いのは「21~30人」規模の事業者で、12.7%を占めています。

 

この分布から、比較的小規模な事業者の採択が多い傾向が伺えます。

資本金別の採択件数割合

※個人事業主は資本金を持たないため、別途分類
出典:中小企業省力化投資補助事業 一般型公募(第3回) 採択結果について
掲載ページ:中小企業省力化投資補助金 公式HP 採択結果

 

資本金別では、「1,000万~2,000万円未満」の事業者が31.1%を占め、前回に続いて最も多い結果となりました。

次いで多かったのは、「100万~500万円未満」が17.2%、「2,000万~3,000万円未満」が12.0%です。全体としてみると、相対的に資本金の小さい事業者の採択が多い傾向が伺えます。

中小企業省力化投資補助金(一般型)採択事例

ここでは、採択件数の多い業種上位であった製造業・建設業・小売業の採択事例を紹介します。

なお、紹介する事例は、今後、省力化補助金(一般型)の申請のイメージがわくよう、参考として、第2回公募において実際に採択された事業計画の概要です。


事業者から提出のあった事業計画を事務局にて短縮・要約等して加工したものであり、実際に提出された事業計画書とは異なります。

 

採択審査においては、さまざまな観点から総合的に審査が行われますので、ここで紹介した事業計画と同様の事業計画を提出したとしても、不採択となる可能性がありますのでご注意ください。 

製造業

課題

電気機械器具製造業を営む事業者において、主要製品の製造・品質管理工程は自動化できたものの、仕掛品や在庫管理・出荷作業については依然として手作業に依存し、生産性が低い状態にある。

さらに、人手不足が深刻で、負担の大きい運搬・出荷作業は特に人材確保が難しく、改善が進みにくい状況。

 

対策

以下の設備を導入
<リフト式自動収納システム>
工場内に点在していた仕掛品・在庫の集約を実現。生産管理システムと連携することでリアルタイムに在庫・出荷情報を把握。

<AMR>
仕掛品や製品の運搬作業の完全無人化を実現。


パレタイジングロボットコンテナから輸送用パレットへの積み替え作業を完全自動化。

 

<自動包装システム>

包装工程の自動化・効率化

 

効果

省力化機器の導入前:80時間程度 → 省力化機器の導入後:20時間程度
(約1/4の削減)

参照:中小企業省力化投資補助事業 一般型公募(第3回) 採択結果について
掲載ページ:中小企業省力化投資補助金 公式HP 採択結果

建設業

課題

建設業を営む事業者の工事部門において、積算から見積作成までに、1件あたり2時間以上の工数を要していた。

 工事部門が営業活動も兼務しているが、積算・見積作業に手が取られており、営業活動に関して十分な時間を確保できない状況。 

 

対策

以下の設備を導入

<AI機能を搭載した工事見積自動作成システム>

過去の見積実績や最新の資材・原価のデータを学習したAIが、顧客の依頼内容に基づいて積算・見積内容の自動生成を実現。

 

効果

積算ソフトと連携したシステムを導入することで、所要時間を約1/4に短縮し、属人的作業のボトルネックを解消。

データベースや資材価格情報との連動で、高精度かつ迅速な見積作成が可能になり、営業活動に十分な時間を確保できるようになった。

 

参照:中小企業省力化投資補助事業 一般型公募(第3回) 採択結果について
掲載ページ:中小企業省力化投資補助金 公式HP 採択結果

小売業

課題

複数の飲食料品小売業を営む事業者において、食肉・鮮魚の加工から陳列まですべて人手で行っており、恒常的な人手不足が各所に影響していた。

加工・パッキングに時間がかかるため、適切なタイミングでの商品提供が難しく、売上機会損失や生鮮品の廃棄・ロスが発生していた。

 

対策

以下の設備を導入

<自動計量包装値付機>

食品の包装から自動計量・ラベル貼付まで全工程を自動化。


デジタル検知機能がトレーサイズに対応し、PC管理でラベルのレイアウト変更や商品データのトレーサビリティも可能。

 

効果

ラップ巻き・計量、値付け、ラベル印刷・貼付の自動化で1日あたり延べ70時間以上を削減可能。タイムリーな品出しにより廃棄・ロスを抑え、売上向上や利益率アップに寄与する。

また、生鮮品加工を本店に集約し、他店舗への配送で規模のメリットも享受できる見込み。

参照:中小企業省力化投資補助事業 一般型公募(第3回) 採択結果について
掲載ページ:中小企業省力化投資補助金 公式HP 採択結果

【Stayway】中小企業省力化投資補助金(一般型)無料相談について

当社 ㈱Staywayでは、中小企業省力化投資補助金(一般型)の計画策定から補助金受領までを支援させていただいております。

過去、第1回公募では、申請支援を行った14件中12件が採択され、採択率85.7%という高水準を記録しました。(関連プレスリリースはこちら

 

申請を予定している方、申請を検討している事業者様は、ぜひ、以下のページより無料相談をお申込みください!

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まとめ

この記事では、中小企業省力化投資補助金(一般型)第3回公募の採択結果について、独立行政法人 中小企業基盤整備機構の資料をもとに傾向や事例も交えて解説いたしました。

なお、中小企業省力化投資補助金(一般型)は令和7年11月4日から11月27日まで第4回公募を行いました。

 

加えて、今後、令和8年2月頃に第5回公募実施予定です。人手不足の課題を抱える事業者様はぜひ、本補助金の活用をご検討ください。

 

全国:中小企業省力化投資補助金(中小企業等事業再構築促進事業を再編)
2025/04/24追記:複数回の応募・交付申請が可能になりました。また、常勤従業員がいない事業者の応募・交付申請が可能になりました。 ----- 中小企業等のみなさまの売上拡大や生産性向上を後押しするため、IoT・ロボット等の人手不足...

 

 

Stayway / メディア事業部
監修Stayway / メディア事業部
日本国内の補助金の獲得から販路開拓・設備投資を一貫して支援。 中小企業庁認定 経営革新等支援機関

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