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中小企業省力化投資補助金(一般型)の採択結果とは?採択率や傾向、事例を紹介

公開日 2025/06/20
更新日 2025/06/20
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※記事内容は、記事更新日時点の情報です。最新の情報は、必ず省庁や自治体の公式HPをご確認ください。

令和7年6月16日に、中小企業省力化投資補助金(一般型)第1回公募の採択結果が公開となりました。

 

中小企業省力化投資補助金は「一般型」「カタログ注文型」という2つの申請類型で公募を行っています。このうち「一般型」は令和7年新設の区分で、今回が初めての採択公表です。

 

そこでこの記事では、中小企業省力化投資補助金(一般型)第1回公募の採択結果について、独立行政法人 中小企業基盤整備機構の資料をもとに傾向や事例も交えて解説いたします。

中小企業省力化投資補助金(一般型)とは?

中小企業省力化投資補助金(一般型)とは、人手不足に悩む中小企業等が行う、個別の現場や事業内容等に合わせた設備導入・システム構築等の多様な省力化投資を支援する補助金です。

補助対象経費や補助率・補助上限額等の詳細は、以下の記事をご参照ください。

最大1億円!「中小企業省力化投資補助金 一般型」とは
※記事内容は、記事更新日時点の情報です。最新の情報は、必ず省庁や自治体の公式HPをご確認ください。 令和7年から、中小企業省力化投資補助金(以下、省力化投資補助金)に「一般型」が新設され、令和7年4月15日(火)から第2回公募が開始となり...

中小企業省力化投資補助金(一般型)採択率

中小企業省力化投資補助金(一般型)第1回公募の採択率は、次のとおりです。

申請数 採択数 採択率
1,809件 1,240件 約68.5%

参照:中小企業省力化投資補助金 公式HP 採択結果

採択率は約68.5%と比較的高く、前身と言われるものづくり補助金 省力化(オーダーメイド)枠 18次公募の採択率 約34.1%と比較しても、著しく高い数値となっています。

中小企業省力化投資補助金(一般型)採択の傾向

ここでは、中小企業省力化投資補助金(一般型)の採択結果について、業種別割合や都道府県別割合等を紹介します。

主な業種別の採択件数割合

出典:中小企業省力化投資補助事業 一般型公募(第1回) 採択結果について
掲載ページ:中小企業省力化投資補助金 公式HP 採択結果

 

採択件数を業種別割合でみると、製造業がもっとも高く、61.7%を占めています。次いで建設業の割合が11.3%となりました。

 

数値には大きく差があるものの、幅広い業種が採択されており、農業・林業や漁業といった大1次産業のほか、金融業・保険業も採択されています。

都道府県別の採択件数・割合

出典:中小企業省力化投資補助事業 一般型公募(第1回) 採択結果について
掲載ページ:中小企業省力化投資補助金 公式HP 採択結果

 

採択件数を都道府県別にみると、大阪府が124件ともっとも多く、次いで愛知県が108件、東京都が93件という結果になりました。

 

また、これを割合でみると、大阪府が10.0%、愛知県が8.7%、東京都が7.5%となっています。

 

こうした結果の背景として、大阪府、愛知県、東京都のいずれも事業者数が多く、製造業の占める割合が高いことが考えられます。

採択者における補助金申請額の分布

出典:中小企業省力化投資補助事業 一般型公募(第1回) 採択結果について
掲載ページ:中小企業省力化投資補助金 公式HP 採択結果

 

採択者における補助金申請額に見た場合、1,500万円~1750万円未満の層が17.6%を占めてもっとも多い結果となりました。

 

次いで2,000万円~3,000万円未満の層、750~1,000万円未満の層となっています。

 

また、全体の申請金額の幅をみると、申請額がもっとも低い層は250万円未満、もっとも高い層は1億円以上となりました。

従業員数別の採択件数割合

出典:中小企業省力化投資補助事業 一般型公募(第1回) 採択結果について
掲載ページ:中小企業省力化投資補助金 公式HP 採択結果

 

従業員数別に採択件数の割合をみると、従業員数21~30名以下が13.2%でもっとも多い結果となりました。

 

次いで6~10人、5人以下の層となっており、採択者において従業員数の少ない事業者の占める割合が高くなっていることがわかります。

資本金別の採択件数割合

出典:中小企業省力化投資補助事業 一般型公募(第1回) 採択結果について
掲載ページ:中小企業省力化投資補助金 公式HP 採択結果

 

資本金別では、1,000万円~2,000万円未満の層が34.0%を占めてもっとも多い割合となりました。

 

次いで100~500万円未満の層が16.0%、500~1,000万円未満と2,000~3,000万円未満の層が11.0%という結果です。

 

全体をみると、資本金が相対的に少額である事業者の採択件数が多い結果となっています。

中小企業省力化投資補助金(一般型)採択事例

ここでは、採択件数の多い業種上位であった製造業・建設業・小売業の採択事例を紹介します。

製造業

<グリーン水素をつくりだす電解槽の部品製造を行う事業者の例>

課題

部品製造プロセスのうち加工材溶接の作業難易度が高く、熟練技術者による長時間の手作業に依存していた。そのため、生産対応の遅れ、ひいては顧客離れにつながる恐れがあり、かつ、新人が熟練技術者になるまで数年かかることから技術者の確保が困難な状況

対策

3Dスキャナー搭載溶接ロボットの導入 

効果

これまで属人的だった溶接工程を自動化・標準化でき、生産性向上と品質確保が可能となった

参照:中小企業省力化投資補助事業 一般型公募(第1回) 採択結果について
掲載ページ:中小企業省力化投資補助金 公式HP 採択結果

建設業

<鉄筋加工・組立工事を行う事業者の例>

課題

鉄筋加工工程の一部を人手による作業に依存しており、特に、加工機に対して、紙図面を元にした加工指示を手入力で入れていることで、人為ミスが多発していた

対策

CAD図面・加工指示書QRコードシステム・鉄筋加工機を導入 

効果

自動化による人的ミスやコストの削減、品質・精度向上による顧客満足度の改善を実現

参照:中小企業省力化投資補助事業 一般型公募(第1回) 採択結果について
掲載ページ:中小企業省力化投資補助金 公式HP 採択結果

小売業

<青果物の卸売・加工・出荷を行う事業者の例>

課題

主力商品である青果の加工業務を手作業に依存しており、品質・歩留まりのバラつきが発生することや、人員確保が難しいことが課題だった

対策

オートフルーツカッター・オートラベラーを導入

効果

カットフルーツ加工工程の自動化により、労働力不足の解消を実現

参照:中小企業省力化投資補助事業 一般型公募(第1回) 採択結果について
掲載ページ:中小企業省力化投資補助金 公式HP 採択結果

中小企業省力化投資補助金(一般型)無料相談について

当社 ㈱Staywayでは、中小企業省力化投資補助金(一般型)の計画策定から補助金受領までを支援させていただいております。

申請を予定している方、申請を検討している事業者様は、ぜひ、以下のページより無料相談をお申込みください!

省力化投資補助金LP - 補助金クラウド

まとめ

この記事では、中小企業省力化投資補助金(一般型)第1回公募の採択結果について、独立行政法人 中小企業基盤整備機構の資料をもとに傾向や事例も交えて解説いたしました。

中小企業省力化投資補助金(一般型)は令和7年5月30日で第2回公募を終了していますが、6月中旬から第3回公募の実施を予定しています。 ※令和7年6月20日時点 詳細未公表

 

人手不足の課題を抱える事業者様はぜひ、本補助金の活用をご検討ください。

 

全国:中小企業省力化投資補助金(中小企業等事業再構築促進事業を再編)
2025/04/24追記:複数回の応募・交付申請が可能になりました。また、常勤従業員がいない事業者の応募・交付申請が可能になりました。 ----- 中小企業等のみなさまの売上拡大や生産性向上を後押しするため、IoT・ロボット等の人手不足...

 

 

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監修Stayway / メディア事業部
日本国内の補助金の獲得から販路開拓・設備投資を一貫して支援。 中小企業庁認定 経営革新等支援機関

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