持続化補助金

小規模事業者持続化補助金の書き方を徹底解説!4個のポイントと具体例!

公開日 2020/08/05
更新日 2022/11/19
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持続化補助金「経営計画・補助事業計画」の書き方

持続化補助金(小規模事業者持続化補助金 コロナ型)を申請する際に、事業者の方がとくに苦労するのが、申請書の「様式2」の「経営計画書」の書き方です。
日本商工会議所「小規模事業者持続化補助金 コロナ型」のページには、「様式記載例(PDF)」が参考として掲載されていますが、はじめて補助金を申請される方には、なかかなハードルが高く感じられるかもしれません。
経営計画の書き方のポイントと、経営計画書の項目についてご説明します。

書き方のポイント

1.要点を押さえて書きましょう

各項目について、記載すべき要素があります。そのポイントや要点を押さえて、記入してください。

2.箇条書きがおすすめです。

もちろん普通の文章で書いてもかまいせん。しかし文章を書きなれない人にとっては、ポイントにあわせて箇条書きする方が書きやすいと思います。

3.文章量の制限はありません。

「補助事業で行う事業名(30文字以内)」以外は、文章量の制限がありません。
まずは箇条書きでたくさん書き出してみて、後から削除したり、統合したりすると書きやすいと思います。また必要に応じて、写真や表を加えたほうが審査員に伝達しやすくなります。

4.専門家又は商工会議所・商工会に相談

持続化補助金の申請窓口は、商工会議所・商工会です。一度自分なりに書いてみたら、お近くの商工会議所・商工会に相談することは可能です。
パターンとしては、以下3パターンがあります。①→③に行けば行くほど、自分の時間を減らすことができます

①自分で書き、そのまま商工会提出

②自分で書き、商工会に相談依頼

③専門家に申請依頼

「経営計画」の項目(記載例)

以下では書き方の具体例を紹介していきます。

1.新型コロナウイルスの影響を乗り越えるための投資の類型

□A:サプライチェーンの毀損への対応
☑B:非対面型ビジネスモデルへの転換
□C:テレワーク環境の整備

2.事業概要(自社の概要や市場動向、経営方針等を記載ください)

【自社の概要】

1960 年に個人事業主として創業。1995 年に法人設立し、現在に至る。○○県○○市に
店舗を構えて、料亭を営んでいる。○○県産の食材を使用した料理を提供するとともに、
インターネットにて贈答品等の販売を行っている。店舗の座席数はカウンターで 10 席ある
ほか、2 階にテーブル席が 5 つあり、宴会での使用にも対応している。従業員は、4 人お
り、全員職人である。その他、短期パート 5 名を活用しながら事業を行っている。
売上構成比は、料亭での売上:インターネット販売=6:4…. (以下省略)

【市場動向】


当社の店舗は○○県○○市の中心部にあり、固定客の利用の他に、外国人を含む観光客
の利用も多い。固定客は、接待や会食での利用が多い。一方外国人を含む観光客は手軽に
料亭の味を楽しめるランチでの利用が多い。
当店を利用される顧客は、当店に「落ち着いた雰囲気で食事をしたい」、「本格的な和食
を食べたい」といったニーズをお持ちの方が多いと感じており、…. (以下省略)

【経営方針】


今年に入って蔓延している新型コロナウイルス感染症の影響で、店舗売上が激減してお
り、このままでは事業継続が困難になる可能性がある。一方で、自宅で料亭の味を楽しみ
たいと考える方もおられるため、今回自宅で楽しめる新商品を開発し、…. (以下省略)

3.新型コロナウイルス感染症による影響(売上減少等の状況について記載ください)


2020 年 2 月以降の売上は、以下のとおりである。
(単位:千円)

2020 年 2 月 2020 年 3 月 2020 年 4 月
売上高 5,000  3,000 2,000

前年度は、毎月平均すると 10,000 千円程度の売上があったことから、大幅な売上減少とな
っている。このままの状況が続くと、店舗売上はほとんど見込めなくなることが予想され
る。
売上減少に伴い資金繰りも悪化しつつあったが、○○銀行から無利子・無担保融資を受け
ることができ、一息ついている。
ただ、食材については仕入ルートを確保していることから、… (以下省略)

4.今回の申請計画で取り組む事業名【必須記入】(30 文字以内で記入)

○○県産牛肉を活用した新商品開発とネットを通じた新規顧客獲得

5.今回の申請計画で取り組む内容

(販路開拓等の取組)

今回は、①当社の強みを生かした新商品開発を行い、②自社サイトを通じたインターネッ
ト販売を行う。
①については、当社と懇意にしている○○県産の牛肉を活用し、しぐれ煮に代わる商品を
開発する。具体的には、当社特性のたれを使った「ローストビーフ」を開発する。そのため
に、試作品の開発、真空パック包装機の導入、商品にあったパッケージデザインの開発を… (以下省略)

(A~Cに関する取組)

今回は、自社の EC サイトの構築を行うことから、「B:非対面型ビジネスモデルへの転換」
に該当する。これまでは外部の EC サイトを活用してきたが、… (以下省略)

6.新型コロナウイルス感染症を乗り越えるための取組の中で、本補助金が経営上にもたらす効果


新商品開発と自社 EC サイトの構築により、自社の強みを生かすことができるとともに、売
上向上を図る仕組みを整備できることが、効果といえる。
これまでは「しぐれ煮」であったため、どちらかというと年配の方の購入が多かったが、
今回開発する「ローストビーフ」はファミリー層の購入を見込んでおり、… (以下省略)

Staywayとは

Staywayは、宿泊・観光事業者等のお金の悩みを解決し、ウィズコロナ時代に、新しい宿泊施設の形を作るスタートアップです。(クリックすると会社概要に飛びます)

STAYWAI概要
監修佐藤淳 / 公認会計士
中小企業庁認定 経営革新等支援機関 有限責任監査法人トーマツ(Deloitte Touche Tohmatsu)の東京オフィスに6年間、シアトルオフィスに2年間勤務。 2015年よりアジア最大級の独立系コンサルティングファームの日本オフィスにて事業戦略の構築支援、M&Aアドバイザリー、自己勘定投資の業務に従事。 2017年 自身で旅行スタートアップ(Stayway)を立ち上げ資金調達をした経験を生かしながら、補助金・ファイナンス・M&Aのサポートを実施

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